過去ログ - 十一年後の名探偵
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74: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/06/13(月) 04:31:47.31 ID:3ZBpQ00o0
「そして最後に残ったのは君達だ。プロデューサーは智絵里君を抱え、智絵里君は背負われていた。
他に荷物を持った形跡もない。長時間外出していとは言え、これまた君たちにも不可能だろう」

そして、5つ目の指を折り――途中で止めた。


「運ばれたのは本当に智絵里君ならば」



「私の考えはこうだ。会場内でみりあちゃんを殺害、
遺体となったみりあちゃんに智絵里君のステージ衣装を着せる」

「元々体型は似ているし、衣装は問題なく入るだろう。
そして衣装部屋から智絵里君に近い髪型のウィッグを持ち出し、みりあちゃんに被せる」

「ネックは10cm近く違う身長だが…、衣装はヒールも履いているし、何しろ背中に抱えれば
10cm程度の違いは認識し難い」

「後はプロデューサーの背中に顔を埋めるなり、タオルで顔を隠して緒方智絵里として連れ出せば、
遺体は運び出せる」

「周りはあの派手な衣装で、緒方智絵里と認識しているだろうしね」

「それに……実は智絵里君もそこにいて、
みりあちゃんの顔が見えないように背負っていたプロデューサーをカバーしていたんじゃないのかい??」

指摘されて、ビクッと智恵理が体を震わせた。


「前もって用意したスタッフジャンバーを着て、キャップを目深に被り、
プロデューサーをサポートするスタッフに化けて」

「周りに大量に居るスタッフならば、警備員も警戒しないだろうし、ね」


顔色を青ざめさせた犯人二人の様子を探りながら、自らの推理を捲し立てた都は、話を更に続ける。




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