過去ログ - 十一年後の名探偵
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85: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/06/20(月) 05:21:07.56 ID:TIm4kW2d0
「危険を冒して死体を運び出したのもそれが原因だ。
私は最初、キミがみりあちゃんの死体を運び出したのは、彼女を殺害した時に殺害の痕跡が遺体に残ったからだ、と思っていた」

「しかし智恵理君の証言によると、君は事故とも思える方法でみりあちゃんを殺害した」

「智恵理君を共犯に引き入れる為の咄嗟の犯行とは言え、君はとても上手くやり遂げた。
目撃者の智恵理君は事故と信じているし、仲の良い君にはみりあちゃんを突き落とす動機も無い。
事故として判断される可能性が大だろう」

「それなのに君は死体を運び出した。
事故で片付く筈なのに失踪とされては要らぬ疑いを招くし、危険度も高い。おまけに死体遺棄の罪状も付く、何も良い事は無い」

「それなのに何故??  
全ては赤城みりあが君の子を妊娠していた、と言う事なら話は片付く」

「みりあちゃんの死体を警察に渡すわけにはいかないよね?? 司法解剖で妊娠している事が発覚するから」

「当然、真っ先に疑われるのは彼女に一番近い異性である君だ。もし胎児からDNAが取り出せれば、それが動かぬ証拠となるかも知れない」

「キミはどうしてもみりあちゃんの死体を警察に渡す訳にはいかなかった――」


「どうだい、私の推理は間違っているかな?? ……間違ってると――言って欲しいのだが……」


悲しそうな瞳でプロデューサーを見つめる都。
それでも尚、プロデューサーは無言のまま黙り続けるのだった。



辺りの空気を無言が支配し、重い雰囲気が周りを包む。




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