過去ログ - 上条「今日はヤケに静かな朝だけど」
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11:名無しNIPPER
2016/06/07(火) 08:29:47.15 ID:ePnrG2uA0
上条「一方通行」
上条は、改めて一方通行の姿に目をやる。
目元をカーテンのように覆う白髪、森羅万象の全てに一切興味が無さそうな瞳、男にしては痩せた細い肉体。
一見、何も変わっていないように見える。だが、どこか……どこかおかしい気がする。
一方通行「あァ?」
打ち止め「もう! 久しぶりに会ったっていうのにその態度は何なんじゃん? って私は私は黄泉川さんの物まねをしてみたり〜」
上条「………”私”?」
打ち止め「あ、もしかして私の口調に戸惑っているの? って私は私は当麻さんの顔に顔を近づけてニコリと笑顔を見せてみたり」
上条「うわっ!?」
ボシュシュ、と赤面した顔を逸らし、手で顔を覆いながら上条は一方通行と打ち止めに目をやる。
上条「………今、何年だ?」
一方通行「はァ?」
打ち止め「もう!! だからそ――― 一方通行「うるせェ。……オマエ、どっかで頭でも打ったかァ?」
一方通行は怪訝どころか何か変なモノを見るかのような顔でこちらを見てきた。優しい目を向けてくれる隣の打ち止めの顔にも疑問の色が見て取れる。
上条(……今は、二〇二二年……だったはずだ。頼むぞ……!!)
だが。
そんな儚い幻想は、あっさりと打ち捨てられた。
一方通行「今は二〇二五年だろォが」
上条「―――――――」
打ち止め「あれ? そういえば当麻さんは二年前にイギリスで失踪したって聞いたけど……って私は私は過去の情報を思い返して今目の前にいる人に疑問を投げかけてみたり?」
上条「失踪? 俺がか?」
一方通行「記憶喪失でもしたかァ? まァ、オマエの詳しい過去が知りたかったらオレなンかじゃなく、オリジナルの方にでも行くンだな」
上条「……………………………おい、一方通行」
異変に気付いてしまった。
未来に飛んだなどという大きな、上条には理解出来ない程に巨大な異変では無く、もっと小さな、夏になると蚊が増えるといった風に極々僅かな異変に。
上条「首元の、チョーカーはどうした?」
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