過去ログ - もしライブ! 〜もしもμ'sのみんながUTX学院生だったら〜 後編
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◆Qe7X7xrNvI
[saga]
2016/06/08(水) 23:35:29.47 ID:RPa3KIXbo
温かい。
両の手で抱きしめられて。
全身が、彼女にすっぽりと収まって。
傘は道端に転げて、二人共冷たい雨に打たれているのに。
温かい…身体が、心が。
彼女の言葉は、姿は、途中から意識できなくなっていたけど。
何かが瓦解するように、目から大粒の雫がとめどなく溢れ出ていたから。
声を殺して、彼女の胸元を涙で濡らしてしまう。
こんな姿、見られたくなかった。
恥ずかしくて、みっともなくて。
アイドルが嫌になった春でさえ、誰かに涙は見せなかったのに。
だけど、不思議と、心地いい。
幼い頃を、思い出していた。
昔もこうして、ママの胸の中でよく、大泣きしていたっけ。
ママの胸が、優しく、温かく、私を包んでくれた。
その度に、強くなれた。
私の大粒の涙は、雨にかき消され。
彼女の服に、その跡が残ることは、なかった。
希「…西木野さん」
真姫「…ぅ、ぇ?」
急に声を掛けられ、驚く。
声がかすれて上手く返事ができなかった。
希「明日、またうちに会ってもいい、って思ってくれたなら…専攻の指導が終わったら、すぐ帰ってきて欲しい」
希「西木野さんに見せたいもの、あるから」
真姫「…」
声をだして、返事したかったけど。
なんか言えば、今度こそ泣き喘いでしまいそうだったし。
ただ、頷くことしかできず。
彼女に肩を抱えられたまま、私は自分の家の、玄関を開けた。
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