過去ログ - もしライブ! 〜もしもμ'sのみんながUTX学院生だったら〜 後編
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◆Qe7X7xrNvI
[saga]
2016/06/11(土) 23:14:14.55 ID:xIzYOGvMo
花陽「…意味、ない…って」
花陽「じゃあ凛ちゃんは、何のためにアイドル、やろうとしてたの…?」
凛「…何のために?フンッ、一番になるために決まってるじゃん」
花陽「本当に、それだけ?」
凛「え…」
花陽「一番になるためだけに、アイドルをやってたの?」
花陽「違うよ…、それなら凛ちゃんの得意な陸上競技の方が、ずっと簡単に一番になれてたかもしれないのに」
花陽「凛ちゃんは、もっと他にやりたいこと、あったんじゃないの…?」
凛「凛の、やりたいこと…?」
花陽「うん…。アイドルでないと、いけなかったこと」
凛「…」
凛「やりたい、こと…」
凛「歌…」
花陽「うん?」
凛「…歌いたかった。歌を」
凛「ライブで、凛の歌を披露して…拍手をもらいたかった」
花陽「それが、凛ちゃんのやりたかったこと…?」
凛「…わからない」
花陽「わからない?」
凛「だって、どうしてっ…どうしてそう思ったかわからないんだもん…っ」
凛「でも確かに、歌を歌いたいって気持ちがあって…それで、アイドルをやりたくて…」
凛「一番になって、いっぱいの人から、大きな拍手をもらいたいって思ってて…」
凛「…それが、凛の夢だった」
花陽「凛ちゃん…」
凛「っ…!ど、どうしてこんなこと小泉さんに話さないといけないのっ!!?」
凛「もう、関係ないんだっ…!A-RISEになれない今は、もう…万雷の拍手なんて、夢のまた夢…!」
凛「凛の足の骨と同時に、壊れちゃったんだからっ…!」
花陽「…」
花陽「…そんなこと、ないよ」
凛「へ…?」
花陽「それが、凛ちゃんの本当の気持ちなら…凛ちゃんはもう一度、スクールアイドルになれる」
花陽「絶対に、…絶対に」
凛「なっ…」
凛「何いい加減なこと言ってるの!もう無理なんだって!できっこないっ!!やりたくもないっ!!」
凛「一番になって、一番大きな拍手をもらえないと…結局、侘しいだけじゃんっ…!」
凛「惨めな気持ちに、なるだけ…!それなら、そんな拍手なら、いらなっ…」
花陽「凛ちゃんっ!!」
凛「っ…」
花陽「…私、知ってるんだ」
花陽「一生懸命、心を込めて歌った歌なら、たった一人の拍手であっても」
花陽「すごく、すごく…嬉しいってこと」
凛「え…」
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