過去ログ - もしライブ! 〜もしもμ'sのみんながUTX学院生だったら〜 後編
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294: ◆Qe7X7xrNvI[saga]
2016/06/11(土) 23:35:49.19 ID:xIzYOGvMo
メリーゴーランドのように回転していた風景が、ピタリと止まった。


また、公園。


今度は、あまり人気のなかった、小さな砂場。


その砂場に、やっぱり二人の女の子。


ひとりは砂場の前で小さく体育座りをして。


もうひとりは、みかん箱の上に立って、おもちゃのマイクを手にして。


これから何が始まるんだろう?


どうせだから凛も、その子の隣に体育座り、してみることにした。



「あれ?お姉ちゃん、誰にゃ?」


「まぁまぁ、いいからいいから。始まっちゃうよ?」



眼鏡の女の子はみかん箱の上で、ぷるぷると震えている。


緊張、しているのかな?


数秒待ったあとで、万を持して彼女が口を開く。



「あ、あのっ…凛ちゃんっ!」

「今まで…り、凛ちゃんと…いっぱい、いっぱい遊んできた、よね…」

「でもあの時…なわとびのところで、凛ちゃんがたすけてくれなかったら…もしかしたら、そうじゃなかったかもしれないって思って」

「だから、今こうしていっしょに遊んでくれる凛ちゃんに、思いをつたえるライブがしたいの!」

「あのときの、なわとびがとべなかったことを歌にして、アイドルみたいに…歌いたいの」

「それともうひとつ。いままで『ごめんね』ばかりで、あんまりいえなかった『ありがとう』を…伝えたくて」

「だから、歌うね。きいてください」


「うんっ!たのしみだにゃ〜…」


凛「…うん。楽しみだにゃ」



そっか、ライブか…。


こんな小さな会場で、観客もふたりだけ。


子供なら、それでも楽しいんだろうな。


だけど、今の凛も、ワクワクしていた。


子供の頃の純粋な気持ちを、思い出して。



「歌いますっ…『なわとび』」


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