過去ログ - もしライブ! 〜もしもμ'sのみんながUTX学院生だったら〜 後編
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422: ◆Qe7X7xrNvI[saga]
2016/06/14(火) 23:20:04.45 ID:J4UNpjTho
「いらっしゃいませー」


真姫☆「ここは…」

ことり「衣装を作るための生地屋さん。ちょっと足りなくなっちゃって、買い足し」

真姫☆「衣装…もう作ってるのね。気が早いのね…」

ことり「え?あぁ…そうかも。今すごい頑張って仕立てあげてるんだー。アイドル専攻の手伝いしてたときのお友達にも手伝ってもらって」

真姫☆「へぇ…」

ことり「ふふ、でも意外だったなぁ。手伝ってもらえるかその友達に頼んだら、二つ返事でオッケーしてくれて」

ことり「友達って言ってもね?ほとんど話もしてなかった人ばかりなんだよ。衣装製作の時だけ関わっていたような」

ことり「だから、そんなにすぐ引き受けてくれるなんて思ってなくて。…なんだか、不思議だなぁ」

真姫☆「前も、似たようなことあったわよね。ステージが壊されちゃったとき」

ことり「あ、そうだね。あの時も、一度か二度話したくらいの他の部の人たちがこぞって手伝ってくれて…」

ことり「ほんの少しの繋がりが、私たちを助けてくれたんだよね」

真姫☆「えぇ、そうね。困ってる時助けてくれるのは、遠い友達より近くの知り合いなのよ」

真姫☆「助けを求める人の気持ちさえ伝われば、案外動いてくれる。人って、結構優しいから」

ことり「…うん。私ね、それで思い直したんだ」

ことり「9月からの思い出は大切だけど、それ以前は最悪だったって、思ってたけど」

ことり「…でも、そうじゃないよね。どれだけ辛い思い出で満ち溢れていても、全てがそうじゃないんだって」

ことり「服飾手伝いをしていたときの友達を頼ることができたのは、この一年間、私が存在していたから、なんだよね」

ことり「全てをなかったことにしちゃったら…その繋がりも、なくなってたんだって」

真姫☆「はじめからのやり直しのこと?」

ことり「うん。あの時…穂乃果ちゃんに一度別れを告げたときは、それでいいんだって思ってた」

ことり「でも、違ってた。それじゃダメだって。なかったことにできないくらい、たくさんの大切が、この一年間に詰まってた」

ことり「それに気づかせてくれたのが…穂乃果ちゃんだったなんて、なんだか…すごいなぁって」

真姫☆「…ことり」

ことり「真姫ちゃん。海未ちゃんに笑顔をくれて、ありがとう」

ことり「あの海未ちゃんの笑顔を見ることがなかったら私…今でもスクールアイドル、やってなかったかもしれない」

ことり「選んじゃいけない道を選んで、無くさないための停滞を選択して…本当に大切なものを失っていたかもしれない」

ことり「この世界に来てくれて、ありがとう。真姫ちゃん…」

真姫☆「…今更、そんな改まって言われるようなことでも」

ことり「ぎゅーっ!!」ギュッ!!

真姫☆「ひゃわぁっ!!?いきなり何っ!?」

ことり「なんだか無性にギュッってしてあげたくなったの!抑えられぬリビドーってやつだよぉっ!」

真姫☆「いや抑えて!恥ずかしいから!店内の人みんな見てるからぁぁぁぁあぁぁぁぁっ!!」



夕方


ことり「今日は買い物に付き合ってくれてありがとうね。週末、帰るときもまた会おうね」

真姫☆「えぇ。あ、生地大丈夫?そんなにたくさん…持って帰るの手伝う?」

ことり「いいよー。真姫ちゃんは明日もお出かけだもん。私のための優しさを是非海未ちゃんにどうぞ♪」

真姫☆「…わかったわ。海未には優しくしてあげるわよ。じゃ、気をつけて帰ってね。また、日曜日に」

ことり「うん。今日は楽しかったよ。バイバイ、真姫ちゃん」


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