過去ログ - もしライブ! 〜もしもμ'sのみんながUTX学院生だったら〜 後編
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531: ◆Qe7X7xrNvI[saga]
2016/06/25(土) 03:49:38.01 ID:v464rH1zo
控え室


アカリ「…」ショボン

真姫「…これ、オランジーナ。飲む?」

アカリ「…ありがと。んぐ、んぐ…」

キョウコ「えっと…つまりアカリちゃんは…照明さんの足を引っ張っちゃったってこと…?」

アカリ「…うん。ちょっとドジしちゃって…ハードなスケジュールなのに色々やり直しになって…」

真姫「それはまぁ…怒るでしょうね」

アカリ「…」

キョウコ「う…。い、一度や二度のミスくらい誰だってあるよ!そのミスを活かして成長すればいいの!」

アカリ「…いや、いいよもう…。多分これ以降、照明することなんてないし」

真姫「えっ…」

アカリ「…私、何やってもダメなんだなぁって。ずっと中途半端なんだもん…」

アカリ「アイドル専攻だって、別にアイドルが本気でやりたかったわけじゃない。A-RISEに少しでも近づきたかっただけ」

アカリ「ダンスを趣味レベルでやってたから偶然続けられただけで、あの星空凛に追いつこうなんて一度たりとも考えなかった」

アカリ「キョウコがさっき言ったみたく、C☆cuteのような別のスクールアイドルも、なんて一瞬考えたりしたけど…自分で答えたとおり」

アカリ「私みたいな考えで、続けられるわけないってすぐ諦めて…」

アカリ「今回の照明だって同じ…。下っ端でもA-RISEと同じ空間にいられるならって思ってやっただけだし…」

アカリ「音響好きのキョウコみたく、照明に憧れがあるわけでもなんでもない…。だからさっきみたいに初歩的なバカやっちゃう…」

アカリ「…私、今まで人生で一度も本気になれたことなんてない。好きなもののために努力をしたことも、ない…」

アカリ「だからもう…」

キョウコ「アカリちゃん…」

真姫「…でも」

真姫「アイドル専攻、数週間でも続けられたんでしょ?」

アカリ「え…」

真姫「…あまり…その、普段のことは知らなかったんだけど、私が指導する前からアイドル専攻、なかなかに厳しかったんでしょ?」

真姫「すぐに休んで降ろされたって人もいっぱいいた、って聞いたわ」

真姫「でもあなたは、降ろされたわけじゃないじゃない。自分から辞めた。それまでは、自分の力でついていけたんでしょ?」

アカリ「それは、そうだけど…でも、ただA-RISEに近づきたかったから始めたってだけで…」

真姫「動機なんてなんでもいいのよ。どれだけ不純でも、それまでの練習についていけるだけの力はあった」

真姫「ならあなたは、ほんの少しのきっかけで本気になれる。何をやってもダメ、なんてこと、絶対にない」

真姫「…自分のことを、そんな風に貶めないであげて。どれだけ好きでも…ついていけない子だって、いたんだから」

アカリ「…」

アカリ「…なんかアンタ、変わったね。そんなこと言うようには、見えなかったのに…」

真姫「…そうかもね。仲間に出会えたおかげ、かも」

アカリ「そっか…。…なんか、単純だけど…ちょっと、慰められたかも、しんないな」

キョウコ「げ、元気になった?」

アカリ「まぁ、ちょっとはね…。後で謝りに行かなくちゃ」

真姫「うん、そうするべきね。照明は二度とやらないのかもしれないけど、明日までは絶対にこなさないといけないんだし」

アカリ「…わかってる。はぁ…ずっとこうしてもいらんないな。とりあえず私は戻るよ。…オランジーナ、ありがとね」

真姫「お礼ならいらないわ。私、みかん好きじゃなかったからあげただけだし」

アカリ「なんだそれ…。まぁいいよ。どんな理由があれ貰ったものは貰ったものだからね」

キョウコ「じゃあ私もそろそろ戻るね。西木野さんもA-RISEのマネージャー、頑張ってね!」

真姫「えぇ…、どうなるかはわかんないけど、頑張ってみるわ」


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