過去ログ - もしライブ! 〜もしもμ'sのみんながUTX学院生だったら〜 後編
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◆Qe7X7xrNvI
[saga]
2016/06/08(水) 23:08:33.97 ID:RPa3KIXbo
穂乃果「そんなことを、私が…?」
希「…うん。生徒会長を辞めたなら、もう一切しないで、って」
希「それ聞いて、うち今まで…孤独な自分を慰めたかったから、傷ついた誰かを家に呼んでたんかな、って…」
希「ホントは、自分より悲しんでいる人を眺めて、自分の傷を癒したかったんかな。…そう思ったら」
希「卑しいな、なんて…柄にもなく落ち込んでたんよ」
穂乃果「…でも、それは事実だと思いますよ」
穂乃果「あなたは、誰ひとり救うことができなかった」
穂乃果「それは、あなたに救う気がなかったからです」
穂乃果「本当に誰かの心を癒したいと思っている人は…諦めない人だから」
希「…せや、ね。うちも、そう思う」
希「うちはずっと、諦めてばかりだった。西木野さんが不登校になってしまっても…」
希「次の傷ついた子のために、自分が傷つかないために、って…存在すら忘れてしまったんやもん」
希「本当に誰かを助けたい人は…どうあっても諦めない人や、って気づいたのは…あの子が来てから」
希「真に心の強い子。…真姫ちゃんが、家に来てから」
穂乃果「それが…私の知っている西木野さん、ですか」
希「あの子は…どんな時も諦めなかった」
希「自分がどれだけの無茶をやらかそうとしてても、決して諦めはしなかった」
希「あの子のおかげで救われた子を、うちは何人も見てきた。…うちが一年かかっても、一人も救えなかったのに」
希「うちも、そのうちのひとり、かもね」
穂乃果「…」
希「真姫ちゃんは、強い子やよ。それは、穂乃果ちゃんも知ってるんじゃない?」
穂乃果「私、が…?」
希「にこっちのこと、もう気づいてるんと違う?あの子が立ち直れた原因が…」
穂乃果「…やっぱり、そう、だったんですか」
希「うん。真姫ちゃんのおかげ。あの子が躍起になってにこっちの崩れた心の支えを見つけてくれたから、今のにこっちがある」
穂乃果「…彼女が、にこちゃんに何かしたわけじゃ、なかったんですね」
穂乃果「その可能性も少しは考えてましたけど…じゃあ…」
希「…うちがね、穂乃果ちゃんのこと、嫌いじゃないのは」
希「穂乃果ちゃんは、えりちじゃないから」
穂乃果「えっ…?」
希「えりちの考え方を受け継いではいるけど、染まりきってはいない」
希「芯は、強い穂乃果ちゃんの意思が貫いてる。純粋な、穂乃果ちゃんの気持ち」
希「『努力している子を、応援したい』って感情。違う?」
穂乃果「…そうでしょうか。自分でもよく、わかりません」
希「だからうちは穂乃果ちゃんになら、真姫ちゃんの秘密を明かしてもいい、って思えたんよ」
希「まだえりちに染まりきってないなら、この秘密も、穂乃果ちゃんはうまく扱ってくれるかもしれないって」
穂乃果「…買いかぶりすぎですよ。学校に、言うかも知れないのに」
希「うん、でも…うちは穂乃果ちゃんを信じたかった」
希「いつか、穂乃果ちゃんは真姫ちゃんの味方になってくれるかもしれない」
希「そして…、真姫ちゃんが、穂乃果ちゃんの味方になってくれるかもしれないから」
希「努力している子を純粋に応援してくれる、本当の穂乃果ちゃんへの…ちょっとした投資みたいなもの、かな」
穂乃果「…バカバカしい」
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