過去ログ - 【安価】京太郎「甲子園一直線編！」穏乃「阿知賀編2！」【咲-Saki-】 -SS速報VIP

過去ログ - 【安価】京太郎「甲子園一直線編！」穏乃「阿知賀編2！」【咲-Saki-】

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464: ◆Crh8.oXlyE[saga]
2016/06/12(日) 22:48:10.52 ID:F2R6lbVnO
穏乃「あ、あのー、ここって……」

美穂子「貴方はまだ自分自身の力を発揮していない」

美穂子「貴方の力は球速でもなくスタミナでもない。……もっとこう深いものよ」

穏乃「深い……って何がです？」

美穂子「それを今から確かめるわ」

美穂子「……ちょうど、時刻は夕方になるところね。さっそく始めましょう」

穏乃「は、始めるって……」

美穂子「貴方が投げて、私が打つ。それを貴方が感覚を掴めるまで繰り返すわ」

美穂子「今日の試合でも掴めていたはずよ、それを忘れないうちにやるわ」

穏乃「……分かりました、もしかすると感じていた何かが分かるかもしれません」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ビュッ！

カキーン！

美穂子「……いつも投げている時にどこから力を出しているかもっとイメージしてみて」

穏乃「……いつも投げる時？」

穏乃「(そうだ、私がココ一番で力を発揮した時は深いところにいた……)」

穏乃「回が深い時、時間が深い時、山の深いところにいる時……山？」

穏乃「そうか、分かりましたよ美穂子さん！」

穏乃「山です、吉野山です！私の力の源は！」

美穂子「そう、それだわ。……もっと良くイメージして投げてみて」

穏乃「はい！」

穏乃「(山と一体化した気分で周りに耳と目を傾けるんだ……)」

ビュッ！

ギュルルルル！

バシーン！

美穂子「……お見事ね。最後の球は今日1番の球だったわ」

美穂子「私も本気を出して打てなかったくらい」ﾆｺｯ

穏乃「美穂子さん！……ありがとうございました！」

美穂子「いいのよ、私はちょっと背中を押しただけだから」

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