過去ログ - 男「浮き彫り」
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1: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2016/06/09(木) 16:11:04.58 ID:LfybRj+M0
女「やあ」

男「……また来たのか」シュッシュッ

女「まあね。しばらく雨宿りさせてもらうよ」

男「勝手にどうぞ。じめじめしてるな」

女「ああ」

ザアアアァアアアァ……

女「よく毎日、物ばかり作れるね。疲れないのかい?」

男「ああ、疲れるさ。楽に生きたいよ」

女「その割には、随分丁寧な仕事をするね」

男「手は抜くなと教えられたからな。親父の口癖だった」

女「ふーん。仕事を継いでから、何年目かな?」

男「……さあな。覚えちゃいねえさ」

女「でも、私は好きだよ、君の作る物」

男「そうかい、そりゃ良かった」

女「少し休憩しないかい?」

男「……ああ」

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2: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2016/06/09(木) 16:13:27.45 ID:LfybRj+M0
女「やあ」

男「……おう、今日も暑いな」

女「そうだね……あ、団扇があるじゃないか。借りてもいいかい?」
以下略



3: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2016/06/09(木) 16:15:46.43 ID:LfybRj+M0
女「やあ、それは……瓢箪の明かりかな? すごく丁寧に彫られてるね」

男「ああ、去年の奴だが。蝋燭はつけるなよ? 暑苦しくて適わん」

女「まあ、今は明るいしね。また夜に来た時にでも見せてもらうよ」
以下略



4: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2016/06/09(木) 16:18:30.26 ID:LfybRj+M0
女「やあ、来たよ。さっそくだけど、明かりをつけてくれるかい?」

男「本当に来たのか……」

女「まあまあ。お酒と、肴もちゃんとあるからさ……ね?」
以下略



5: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2016/06/09(木) 16:21:37.51 ID:LfybRj+M0
男「……おお、旨いな。この酒……」

女「だろう? これでも高かったんだよ」

男「うん、確かに刺身も旨いや」
以下略



6: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2016/06/09(木) 16:23:28.88 ID:LfybRj+M0
女「……明日、遠くの町へ引っ越す事になったよ」

男「随分と急だな」

女「ああ、早く母さん達を安心させてあげたいしねぇ」
以下略



7: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2016/06/09(木) 16:24:52.43 ID:LfybRj+M0
女「……私ばかり喋っていたけどさ、君は私といて楽しかったかい?」

男「……いや」

女「迷惑かけてたら、ごめんね」
以下略



8: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2016/06/09(木) 16:25:45.20 ID:LfybRj+M0
男「……朝、か……!?」

男(これは!)

【お世話になったね。先に出発するよ。今までありがとう】
以下略



9: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2016/06/09(木) 16:32:25.31 ID:LfybRj+M0
男(あれから、俺は独り、物を作り続けている)

男「……蝉の抜け殻か」

男(抜け殻、面、瓢箪。全てに共通している事がある)
以下略



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