過去ログ - ヴァンピィ「ねぇねぇ、眷属」グラン「どうしたの」
1- 20
6: ◆a/CmvfV8ng[saga]
2016/06/09(木) 18:52:35.88 ID:Y+mHczzv0

俺にそう懇願した吸血鬼の女王は泣いていた。

もう価値のない俺の命がこの少女の救いになれるのならば、と俺は残りわずかな力で頭を傾け首筋を晒す。

彼女のひんやりとした左掌が俺の頬に触れる。

少女のような可愛らしい手と、指先にある凶悪な爪。

ああ、俺も“こう”なるのか。

しかし、不思議と恐怖はない。

「チクっとするよ」

彼女が俺の首筋に優しくキスをした後、そう告げる。

かぷっとしてちゅー。

鋭い牙が首筋を貫き、流れる血液を吸い上げられる感覚の中、俺は意識を失った。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
13Res/9.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice