過去ログ - ヴァンピィ「ねぇねぇ、眷属」グラン「どうしたの」
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◆a/CmvfV8ng
[saga]
2016/06/09(木) 18:54:33.09 ID:Y+mHczzv0
グランサイファ―を適当な場所に停泊させ、俺達はポートブリーズ群島の中の一つへと降り立つ。
目指すは、ウワサの研究機関。
「そこって遠いの?」
「ううん、もうすぐだよ」
森の中を少女と少年はてくてく歩く。
傍から見たら仲のいい兄弟のピクニックといったところだろうか。
「ほら、見えたよ」
「へー、おっきいんだね」
そこには、長閑な森に似つかわしくない研究施設が立ち並んでいた。
表向きは自律兵器の開発施設らしい。
「じゃあ私が見てきてあげる」
少女はそう言った後に、腕を一振りすると蝙蝠を出現させる。
所謂、使い魔というやつだ。
「行っておいで」
蝙蝠は彼女の命令を聞きぱたぱたと研究施設へと飛んでいく。
「どう?星晶獣、いた?」
「うーん...ちょっと待って...あ!いたよ」
「やっぱりか、どう。まだ正気を保ってる?」
「...ダメ、かなぁ」
少女は目を伏せ首をふるふると振ってそう答えた。
ならばここからは俺の役目だ。
その辺りに転がっていた木の枝を手に取り呪文の詠唱を開始する。
第一節、詠唱完了。
二節から四節までの全工程を省略。
「エーテルブラスト]Y」
強大な魔力の一撃を生み出した木の枝は塵へと還る。
その直後、魔弾は目の前の研究所群に着弾し、その悉くを塵へと還した。
「状況終了」
今は亡き最強の狙撃手の口調を真似てそう呟く。
「船に帰ろっか」
「ああ」
「ヴァンピィちゃん今日はスパゲッティが食べたいな」
「...ガチ目にウマい系の作っちゃいますかー!」
「ローアイン兄ちゃん。懐かしいねぇ」
「ああ、本当に」
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