過去ログ - ハルヒ「古泉くんは超能力者?」 古泉「エスパーとお呼びください」
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105:名無しNIPPER[saga]
2016/06/18(土) 12:41:18.65 ID:aIJ1AL4q0

古泉「……少し聞いてもらっていいですか?」

ハルヒ(小)「え? いいけど……小学生に向かって相談? なにもアドバイスとかできないわよ?」

古泉「いえ、相談……というよりは懺悔みたいなものですよ」

ハルヒ(小)「懺悔……?」

古泉「えぇ、そんなところです」

古泉「……僕には大嫌いな人がいたんです。それはもう、顔もあわせたくないほどの」

ハルヒ(小)「よくそんなに嫌いになれたわね」

古泉「えぇ、本当に。表面的な部分でしか彼女を捉えられなかったものですから」

古泉「……でもですね。その大嫌いな人は僕の前からいなくなってしまったんです」

ハルヒ(小)「それって……死んじゃったとか?」

古泉「いえ、僕の良く知る大嫌いな彼女はいつのまにか僕の中で」

古泉「『友人』というカテゴリーの中にいたんですよ」

ハルヒ(小)「急な話ね。何かそうなるきっかけでもあったの?」

古泉「えぇあったんですよ。最近、ものすごく最近。彼女という人間をよく知る機会がね」

古泉「……彼女は変わらなかった。いえ、変わってなかったんですよ昔から」

古泉「彼女がやってきたことには彼女なりの一貫性を持っていた。何よりも自分と言う存在を信じていた」

古泉「僕が彼女のことを嫌いだったのは彼女の傲慢さや強欲さだと思っていた、けどそれは間違いで」

古泉「ただの我儘ではなく、いい意味での我儘。ただ彼女は自分に正直に生きていた。今も、昔も……」

古泉「たった、たったそれだけのことを知っただけで僕は……僕は彼女を嫌いになれなくなってしまったんですよ」

ハルヒ(小)「どうして? たまたま嫌いじゃない部分を知っただけとかじゃないの?」

古泉「不変でいることがどれだけ難しいことであるか知っているからですよ」

古泉「なぜなら……かつての僕の仲間は環境の変化によって離れて行ってしまったのですから」

ハルヒ(小)「…………」


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