過去ログ - 【安価・コンマ】あるジオン残党軍指揮官の物語 -SS速報VIP

過去ログ - 【安価・コンマ】あるジオン残党軍指揮官の物語

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831:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:36:37.88 ID:hljeG1gF0
「戦果報告の時間なのです」

4人の中で最初に口を開いたのは小柄な少女であった。

「まずはわたくしから報告させていただくのです」

以下略

832:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:37:21.06 ID:hljeG1gF0
「MS小隊と機甲部隊からなる護衛部隊を殲滅後…ああ、この場合は殲滅と言う言葉は不適当なのです」

少女の口から出たのはその様な言葉であった。

「訂正させていただくのです。MS小隊と機甲部隊からなる護衛部隊を無力化後全作戦目標の回収に成功。こちらの損傷はなし、弾薬の消費も軽微なのです」

以下略

833:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:37:49.70 ID:hljeG1gF0
「以上を以ってわたくしからの戦果報告とさせていただくのです」

少女はその言葉をもって、短いが報告すべき内容は何一つ漏らしていない報告を終えた。

「………」

以下略

834:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:38:15.55 ID:hljeG1gF0
「じ、自分ですかっ？！」

「他に誰がいると言うのですか？」

「それは…その…」ﾁﾗﾘ

以下略

835:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:39:13.05 ID:hljeG1gF0
「私たちの方が『曹長』殿より歳は上ですからねぇ。きっと年長者の顔を立てようなどとと考えてくださっているのですよ」

男の声だと『曹長』と言う言葉は明瞭に聞こえた。

「あぁ、そう言うことでしたか！」

以下略

836:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:39:50.54 ID:hljeG1gF0
「曹長のお気遣い痛み入ります。お気持ちはとても嬉しいです。しかし、私たちは『伍長』ですから」

「そ、そうは言ってもですねっ…その…」

「お気になさらないでください！」

以下略

837:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:40:27.85 ID:hljeG1gF0
「ぐふふ、そう言うことですので。お気持ちだけいただいておきます。…『中尉』殿」

男はそれを見ると会話の主導権を『中尉』である中尉に返した。

「改めて曹長殿からのご報告をお聞きください」

以下略

838:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:41:08.33 ID:hljeG1gF0
「ごほん…我々の部隊も敵輸送部隊と接触の後に敵MS小隊と機甲部隊からなる護衛部隊を無力化。全作戦目標の回収に成功しました」

「……」

「2番機、3番機、4番機ともに損傷はなし。弾薬もほぼ消費していません」

以下略

839:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:41:39.14 ID:hljeG1gF0
「そのっ…今回の一件から「地球連邦軍」は恐らく輸送部隊の護衛任務にあたる戦力を強化すると思われます。それから…」

「…それから？」

「場合によってはこの地域一帯の戦力自体を強化することも……」

以下略

840:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:42:58.47 ID:hljeG1gF0
「………」ｽﾀｽﾀｽﾀｽﾀ

「ちゅ、中尉？！」

そのまま部屋の出口へと歩いていく少女に対して青年は声をかける。

以下略

841:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:44:11.49 ID:hljeG1gF0
この「部屋」…「ブリーフィングルーム」は東南アジアのとある地方の密林地帯の奥深く、木々に隠された「基地」の一室である。

「基地」は地球連邦軍によって発見されないように幾重ものカモフラージュが行われていた。

何故ならばこの「基地」の人間たちと地球連邦軍は敵対関係に「ある」からだ。

以下略

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