過去ログ - 【安価・コンマ】あるジオン残党軍指揮官の物語 -SS速報VIP

過去ログ - 【安価・コンマ】あるジオン残党軍指揮官の物語

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837:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:40:27.85 ID:hljeG1gF0
「ぐふふ、そう言うことですので。お気持ちだけいただいておきます。…『中尉』殿」

男はそれを見ると会話の主導権を『中尉』である中尉に返した。

「改めて曹長殿からのご報告をお聞きください」

以下略

838:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:41:08.33 ID:hljeG1gF0
「ごほん…我々の部隊も敵輸送部隊と接触の後に敵MS小隊と機甲部隊からなる護衛部隊を無力化。全作戦目標の回収に成功しました」

「……」

「2番機、3番機、4番機ともに損傷はなし。弾薬もほぼ消費していません」

以下略

839:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:41:39.14 ID:hljeG1gF0
「そのっ…今回の一件から「地球連邦軍」は恐らく輸送部隊の護衛任務にあたる戦力を強化すると思われます。それから…」

「…それから？」

「場合によってはこの地域一帯の戦力自体を強化することも……」

以下略

840:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:42:58.47 ID:hljeG1gF0
「………」ｽﾀｽﾀｽﾀｽﾀ

「ちゅ、中尉？！」

そのまま部屋の出口へと歩いていく少女に対して青年は声をかける。

以下略

841:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:44:11.49 ID:hljeG1gF0
この「部屋」…「ブリーフィングルーム」は東南アジアのとある地方の密林地帯の奥深く、木々に隠された「基地」の一室である。

「基地」は地球連邦軍によって発見されないように幾重ものカモフラージュが行われていた。

何故ならばこの「基地」の人間たちと地球連邦軍は敵対関係に「ある」からだ。

以下略

842:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:45:13.22 ID:hljeG1gF0
「よ、余計な事を言ってしまったのでしょうか…？」

筋肉質な長身の青年は名をホワン・ファジュンと言った。階級は曹長、この「基地」の「部隊」では「副隊長」と2番機、MS-08TX イフリートのパイロットを務めている。

「んー、そんなことはなかったと思いますがねぇ」

以下略

843:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:46:20.36 ID:hljeG1gF0
そして、今部屋を出て行った少女は名をローラ・グラーフと言った。階級は中尉…この「基地」の最高階級者であり、司令官であり、「部隊」の隊長でもある。

「ローラ・グラーフ中尉」は主に三つのことによって「基地」の人間たちの間では知られていた。

まず、若干19歳と言う年齢にしてエース・パイロットであるということによって。ローラは戦闘の際は「隊長機」である1番機、グフ・カスタムを操り驚異的な戦闘能力を見せるMSパイロットであった。

以下略

844:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:48:33.34 ID:hljeG1gF0
次にその容姿と性格によって。
ローラはどこにいたとしてもよく目立つ容姿の持ち主であった。

そもそも「ジオン公国軍」の士官服を着た小柄な少女と言うだけでも目立つ。

以下略

845:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:49:34.98 ID:hljeG1gF0
そして、あまり会話を好まないと言う性質によって。

ローラがMSとの「会話」を行っている姿はよく見られたが、人間との会話を行っている姿はあまり見られなかった。

ローラが他人に話を聞かせることは稀だった。また、他人の話を最後まで聞くことも。

以下略

846:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 20:50:37.20 ID:hljeG1gF0
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これはある「ジオン残党軍指揮官」の物語。

これはある少女の「戦争」の物語。

以下略

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