2:名無しNIPPER[saga]
2016/06/12(日) 09:28:17.48 ID:B8QMf6Gi0
空き缶を踏んで、見事に転んだ。それからはあっという間だった。襟首を引っ掴まれて、コンクリートの壁に叩きつけられたのだ。上条は喘ぎながらずるずると地面に落ちた。さっと三人のスキルアウトに取り囲まれる。どれもこれも、凶悪な面構えの男達だった。
そのうちの一人が、上条の前髪を持ち上げ、グイと顔を近づけた。
「おいテメェ、手間ァ掛けさすなや」
蛇のように卑しい目つきにさらされて、上条は何も言えなかった。腹底の方から震えが来て、必死に目を逸らすばかりだった。心内に手をすりあわせ、助けが来ることを願ってやまなかった。
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