過去ログ - 岡崎泰葉「十年後の私と十年前のあなたへ」
↓
1-
覧
板
20
6
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/06/12(日) 20:30:25.87 ID:A+Nn5pwS0
「でも……あの頃の私も、間違ったことは言ってないと思います。芸能界は確かに華やかなだけの世界ではありませんし……パレードが造り物だってことも事実です。ただ……芸能界は華やかところも確かにあって、パレードは造り物だからこそ、良いものなんだと思います」
「造り物だからこそ良いもの……か。それは?」
「造り物というのは、人が造った物、ということですよね。それはつまり、人がパレードを造ることができるということで……だからこそ、それは素晴らしいことなんだ、って、今なら思うことができます」
以下略
7
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/06/12(日) 20:50:10.25 ID:A+Nn5pwS0
「Pさん」
「なんだ?」
「ありがとうございました」
以下略
8
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/06/12(日) 20:50:41.65 ID:A+Nn5pwS0
それから、私たちは何も話さなかった。何も話さないまま、ゆっくりコーヒーを飲んだ。
コーヒーを飲み終えてからも沈黙は続いた。それを破ったのはPさんだった。
「そろそろ、出ようか」
以下略
9
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/06/12(日) 21:12:07.49 ID:A+Nn5pwS0
それに……私はスマートフォンを取り出して、ある人に電話をかける。
「今、大丈夫ですか? ……はい、すみません。ちょっと、昔のプロデューサーと会って……はい。そういうことです。……わかりました。それじゃあ、そこに向かいます。はい。ありがとうございます」
私にも、彼にも、今がある。未来がある。
以下略
10
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/06/12(日) 21:26:59.43 ID:A+Nn5pwS0
だから、もしも十年前のあなたに何か伝えることができるのなら……これだけを伝えたい。
私は、今、幸せだよ。
Pさんと出会って……Pさんと別れて。
以下略
11
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/06/12(日) 21:43:43.51 ID:A+Nn5pwS0
そんな時、スマートフォンが振動した。未央さんからの電話だった。
「未央さん? ……えっと、私、これからマネージャーさんと……マネージャーさんも一緒に? いいんで……ああ、そうですか。わかりました。それじゃあ、一緒に行きますね。はい……はい、わかりました。では、また後で」
ふぅ、と私は息をついた。まったく、未央さんったら……。
以下略
12
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/06/12(日) 21:44:10.13 ID:A+Nn5pwS0
終わりです。ありがとうございました。
13
:
名無しNIPPER
2016/06/13(月) 20:54:20.83 ID:Ee+cD4Fr0
おつ、俺の中の先輩の可能性が広がったわ
14
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/06/18(土) 05:07:08.54 ID:T9qeBYcSo
つまんね
14Res/10.45 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 岡崎泰葉「十年後の私と十年前のあなたへ」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1465726289/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice