過去ログ - 佐藤心「いつもと少し違う朝」
1- 20
4: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/06/12(日) 23:45:46.14 ID:hpC5cubuO
どうしてだろう――そんなことを考えながら、枕もとに置いてあったスマホを手に取る。
ホームボタンを押すと、メールが一件、寝ている間に入っていたことに気づいた。

『夜中にごめん! 最近忙しくてさ、こんな時間にしかメール送れなかったんだ』

以下略



5: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/06/12(日) 23:47:12.32 ID:hpC5cubuO
『みんな仕事も家の場所もバラバラで、一度に集まるのは難しいんだけどさ……どうしても、あんたの快挙をお祝いしたいって!』

「あ………」

快挙。
以下略



6: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/06/12(日) 23:48:39.89 ID:hpC5cubuO
「アイドルシュガーハートも、思えば遠くまできたもんだ」

アイドルという言葉の持つ意味が変わったように感じられるのは、きっと選挙の結果が影響しているんだと思う。
ただがむしゃらに、上を見てひたすらガンガン走っていた自分……その立ち位置が、確かに変わったから。
そりゃあ、まだ上には何人もいるけどさ。それでも、自分が本当に『駆け出しアイドル』から『アイドル!』になった感じがして。
以下略



7: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/06/12(日) 23:49:46.85 ID:hpC5cubuO
「とりあえず、頑張らないとね」

いつの間にか、眠気はどこかに吹き飛んでいた。
立ち上がってカーテンを勢いよく開き、朝日をこの目でしっかりと拝む。

以下略



8: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/06/12(日) 23:50:56.94 ID:hpC5cubuO
「おはよーございまーす☆」

いつも通りに時間に事務所の自動ドアをくぐり、すれ違う事務員やアイドル仲間に元気よくあいさつ。
そのまま、根城であるいつもの部屋へ……行く前に、化粧室へ。

以下略



9: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/06/12(日) 23:52:09.88 ID:hpC5cubuO
「今日もスウィーティー♪」

戦闘態勢、準備オッケー。
化粧室をあとにして、彼の待っているであろう場所へ足取り軽く進んでいく。
そろそろ大きな仕事が取れそうだってつぶやいてたけど、あれがどうなったのかすごく気になる。
以下略



10: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/06/12(日) 23:53:36.60 ID:hpC5cubuO
「……でも」

負けるつもりは、さらさらない。
もともと不器用な人間だ。自分を変えようとしたって、簡単に変えられるわけがない。
だったらもう、イケるところまでガーッといくしかない。
以下略



11: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/06/12(日) 23:55:21.80 ID:hpC5cubuO
「おはようございます、心さん」

「おはよう、プロデューサー! 今日もがんばっていこうぜぃ☆」

今日もまた、彼と一緒にトップアイドルを目指す一日が始まる。
以下略



12: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/06/12(日) 23:55:52.32 ID:hpC5cubuO
「……どうかしました?」

私がじーっと彼の顔を見ているもんだから、あっちは首をかしげてハテナマークを浮かべている。
そんな彼の反応を楽しみながら、私は思いっきり、心からの言葉をぶつけてやるんだ。

以下略



13: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/06/12(日) 23:58:53.46 ID:hpC5cubuO
おわりです。お付き合いいただきありがとうございます


特につながっていない過去作
モバP「しざーはぁと」
以下略



14:名無しNIPPER[sage]
2016/06/13(月) 03:42:12.67 ID:95Gg+2Omo
おつ


15Res/8.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice