過去ログ - 主人公「学校一週間休んだら世界がゾンビで溢れてた」【たまに安価】
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119:名無しNIPPER[saga]
2016/06/16(木) 00:04:08.47 ID:x84hECmH0
山中女子中学校グラウンド


「あぁあぁがあぁあぁああ」

「げがぎががががが」

「ごぎょ、ごげ、ごがががが」


「あれ……何?」

「わ、分かんないよぉ」

 明日葉達と別の校舎で、沙織と美咲はひっそりと生き延びていた。

 少ないお菓子を分けあって、安全な教室で毎日救助を待っていた。

 だが、突如降り始めた大雨でゾンビ達の様子が激変しているのを見た二人は、希望を失った。


 ――ガシャァアアンッ!!


「ひぃ!?」

「入ってきた!?」

「ごぎょげがが」

 まるでマリオネットのように首を揺らしながら、人間離れした動きで二人を囲むゾンビ達。

 何十人ものゾンビが彼女達を取り囲む。

「か、神様……」

「くそっ、なんで急に……」

「がぁあぁぁぁあぁああ!!」


 血飛沫が教室に舞う。

 二人にとっての不幸は、ゾンビに襲いかかられただけではなかった。

「い、痛い! いたいよぉ!!」

「が……っ、ぐっ」

 獣のように動き回るゾンビ達は二人を肉片一つ残さないように“食し続けた”。

 雨が降った地域では、同様の現象が多く見られ、油断していた生き残り達が次々と殺されてしまった。

 それは雲がなくなり太陽が見えるまで続いた。


 山中女子中学校に雨が降り始めてから太陽が見えるようになるまで、およそ――“六時間”かかった。


 第二章 地獄の始まり


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