過去ログ - 主人公「学校一週間休んだら世界がゾンビで溢れてた」【たまに安価】
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17:名無しNIPPER[saga]
2016/06/13(月) 20:28:58.14 ID:vH21Cuxe0
(なるほど、警官から盗んだのか……)

 周りを見るとパトカーが川に突っ込んでいる。

 遠くではっきりしないがモデルガンというより拳銃に見えるしな。

「俺は君を襲う気はない! 見逃してくれ!」

 この距離があればいくら拳銃と言えど僕を殺す事は不可能だろう。

 少年の技術で当てられる訳がないからだ。

『ま、待て! 荷物を置いて行け!』

 女の子にさえ思える可愛らしい声。

 どうやら僕の荷物がお目当ての様子だ。

(音に対してゾンビの反応が鈍い。ゾンビ映画のように耳が聞こえる訳ではないのか?)

 だとすればパンデミックが起きた原因が分からない。やはり空気感染による潜伏発症だろうか。

 もしそうなら僕や目の前の小学生がゾンビになっていない訳がない。抗体を持っていればあるいは……。

「……君! 血液型は!?」

『び、B型!』

 小学生は反射的に応えた後、しまったという顔をした。可愛らしい。

(僕がAB型だから血液型に依る説は否定された)

 いや、今はまだ感染かどうかも分かっていないんだ。変に決めつけるより分からないまま慎重になった方が良いだろう。

「悪いな! 僕は行かなくちゃ!」

『ま、待って!!』

 小学生は一人で不安なのか僕を追いかけようと斜面に足をかけた。

「ばか! あぶな――」

『うわぁああああ!?』

 ずるりとこけた小学生。お尻を擦りながら下に滑り落ちて行く。

「くそっ!」

「待ちたまえ!」

 突如、僕の腕が掴まれた。


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