過去ログ - 主人公「学校一週間休んだら世界がゾンビで溢れてた」【たまに安価】
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21:名無しNIPPER[saga]
2016/06/13(月) 20:50:15.83 ID:vH21Cuxe0
(……まぁ、俺も彼に義理がある訳じゃないしな)

 それどころか命を狙われ脅された関係だ。助ける必要もないか。


 ――パァン! パァン!


 消費されていく銃。もちろんゾンビに命中するはずもない。

 ゾンビは臭いで判断しているのか少年の存在を感知し、近寄って行く。

『うわぁああああああ!!』

 甲高い悲鳴と共にゾンビが少年の肩を噛んだ。続けて別のゾンビが頭を噛み、また別の這いずるゾンビが足を噛む。

 しばらく傍観していると、大和さんが僕の手を掴んだ。

「べ、別に君に好意を抱いている訳じゃないぞ。単に怖いからだ」

 古風?な喋り方なのに言っている事はヘタレが過ぎる。

 僕の好きなゾンビ漫画にもこういう出で立ちの女性がいるけど、彼女は嬉々としてゾンビを斬り殺してたなぁ。

(まぁ現実は甘くないという事か……)

 しばらくして肉の一部を失った小学生がゾンビとして動き始めた。

 どうやらゾンビの噛みつき行為は捕食ではなく仲間の増殖にあるらしい。

(確定したのはゾンビに噛まれればゾンビになるという事)

 とある海外ドラマはすでに人類全体がゾンビになる素養を持っていて、衰弱がゾンビ化に繋がっていたけど、あの小学生の成り方を見る限り感染の方が可能性高そうだ。

「ところで君は今からどこに行くんだね?」

「え? 僕は山中女子中まで」

「やまなかに? 家族でもいるのかね?」

「ええ、妹が」

「では是非私を連れて行きたまえ。山中卒業生だ」

「……本音は?」

「一人で生きる自信がないからだ」

 またしてもふふんと胸をはる大和さん。うん、分かりやすくて良いな。

「じゃあ刀を預かっても良いかな」

「私に扱える物ではない。もちろん良いのだが……」

「?」



「君は私を護ってくれるか?」



1、分かりました。貴方を護りましょう。
2、いや、妹の命優先ですが。
3、自分の命優先ですが。

安価下1




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