過去ログ - 主人公「学校一週間休んだら世界がゾンビで溢れてた」【たまに安価】
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34:名無しNIPPER[saga]
2016/06/14(火) 00:07:30.25 ID:ZIqgp1bU0
(それにしても日本の警察や自衛隊なら鎮圧できそうなレベルなのにな……)

 ゾンビの動きを見ていると、危機感が薄れて行く。

 そりゃ一人や二人くらいなら多数のゾンビに負けたかもしれないが、大型車に乗ればまず負けることなどないだろう。

(もしかしたらこの町はすでに“荒らされた跡”なのかな)

 もっと凄いゾンビ。

 それこそ走りまわったり意思を持ってたりするようなゾンビがいる可能性だってある。

 この町はすでにそれに襲われた後であり、残ったゾンビは子供で成長しているとか……。

(もしそうなら、この町のゾンビだって強くなる事も考えられる……)

「なぁ涼香」

「なんだ?」

「もし涼香以外の人間が死んだら涼香はどうする?」

「……間違いなく泣くだろうな」

「その後」

「……君を探す」

「いや、俺も――」


「君は私を護ると言った。先に死ぬなんて許さんよ」


「……っ」

 氷のように儚い笑顔。

(惚れたら駄目だ。惚れたら“涼香の死”に耐えられなくなる)

 僕の中でこの子が生き残るシナリオは限りなく弱い。きっとどこかで無残に死ぬだろう。

 残された僕が彼女の事を簡単に忘れられるようにしがらみをもってはいけない。

 ……そう思っていたのに。


「まぁ、努力はするけどさ」

「君だけを頼りにしている」

「へいへい」


 嬉しさと共に不安が増していく。





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