過去ログ - 主人公「学校一週間休んだら世界がゾンビで溢れてた」【たまに安価】
1- 20
36:名無しNIPPER[saga]
2016/06/14(火) 00:18:33.35 ID:ZIqgp1bU0
大通り

「……うじゃうじゃいるな」

「中学校の生徒も沢山いるようね」

 学校から逃げてきたのだろう、体操服姿の子もいる。

 百人以上のゾンビを相手に通り抜ける道はあるだろうか。

「そう言えば君はゲームが得意と言ったね」

「いや、得意とは言ってないけど」

「車を動かすゲームはなかったのか?」

「……! む、無理だって! ゲームと現実は……」

 いや待て、急にMT車を動かす事は出来ないだろう。だけどAT車ならあるいは……。

「鍵さえあればできるかも」

 つい最近、父とこれからの免許について雑談したばかりだ。

『AT車はおもちゃだ。ブレーキ踏んだまま鍵回してシフトをDに合わせれば走るんだから』

 ……うん間違いない。Dに合わせれば車は動く。

「ゾンビが乗っていない車を探そう」

「ちょうどあそこにあるぞ」

 大通りの端っこにある比較的大きな車。あまり車が好きではない僕が名前を思い出せるはずはないけど、この大きさならゾンビに負けないだろう。

 逃げ出したのかドアも開いており、中を見ると鍵がささったままだった。

「初めてのドライブが無免許の青年運転手とはね」

「何で分かるんだよ」

「それは……秘密だ」

「適当に言っただろ」

「ふふっ、どうかな」

 安全運転を心がけるつもりだけど、間違えてアクセルを踏み込むかもしれない。

「シートベルトしとこう」

「分かった」

 父の言葉通りブレーキを踏む。


 ブォオオオオオオン!!


 間違えた。これがアクセルか。

「試運転と言う訳だな」

「……まぁね」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
212Res/127.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice