過去ログ - 主人公「学校一週間休んだら世界がゾンビで溢れてた」【たまに安価】
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50:名無しNIPPER[saga]
2016/06/14(火) 18:05:12.52 ID:ZIqgp1bU0
「映画や漫画なら音に警戒する所だけど……」

 この世界に現れたゾンビは耳が聞こえていないみたいだ。

 嗅覚はあるのか人間が近づけば襲いかかるけど、物音を立てないように動く必要はない。

「明日葉(あすは)ーーーー!! いるのかーーーーっ!」

「ひぃ!?」

 僕が力の限り叫ぶと涼香がビクリと肩を震わせた。ごめん、言うべきだった。

 全校舎に届くように叫んだつもりだったが、返事はない。

「駄目か……」

「……もしかしたら、あそこかも知れないな」

「ん?」

 涼香がまるで名探偵のように顎に手を置いた。名前の通り涼しげな表情から発せられる声は透き通っている。

「この学校は寮もやっているんだ。山側にあるし防音設備もしっかりしているから声が届いていないのかも」

「……可能性は高いな」

 寮なら食料もあるだろうし、どちらにせよ向かうべきだろう。

「だが心配事が一つある」

「ん?」

「寮というだけあって部屋数がかなり多い。電気が点いていなければ薄暗く、ゾンビが現れてもすぐに気づけないかもしれない」

「……まずは電気を通す事を考えた方が良いかもな」

「電気設備は職員室で管理しているから一番左側の校舎だな」

「そっちはそっちで大人のゾンビもいるってことか」

 問題はこれから出会うゾンビが今までののろまゾンビと同じ保障はないって事だ。

「どうする?」


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