過去ログ - 主人公「学校一週間休んだら世界がゾンビで溢れてた」【たまに安価】
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60:名無しNIPPER[saga]
2016/06/14(火) 22:22:48.44 ID:ZIqgp1bU0
「……少し待ってて」

「えっ!? はっ!?」

 私は藍子にそう告げると、教室へと戻った。

「何これ……」

「あぁ……ぐじゅっ」

「いた…い」

 どうやら声の主である委員長の夏子はクラスメイトに食べられる寸前だったようで、身体中を数人の生徒に噛みつかれた状態で倒れていた。

「夏子!」

「来ちゃ駄目!」

「……っ」

 夏子は最後の力を振り絞って叫んだ。

「私は……もう、だえいたい…なんだが……いしきか……ぼぉと……きえ」

「……夏子」

 だんだんと生気を失っていく夏子。さらに彼女へと群がるクラスメイト達。

(ゾンビ映画みたい……)

 そうだ。これは兄がよくやっていたゲームに出てくるゾンビだ。

「行かなきゃ……」

「明日葉先輩!」

「え?」

 窓際から声が聞こえた。

「こっちからの方が安全です!」

「美佐子?」

 一年生の遠藤美佐子は窓側に少しだけ出っ張っている踊り場のような場所から私を呼んだ。

「彼氏として姫の命を救いに来ました! ……なんて///」

 そう、美佐子もまた私と付き合っている。藍子も「こいつならまぁ良いか」と許すほど人懐っこく可愛い後輩だ。

「こちらから伝っていけば、安全に降りられます」

「わかった」

 藍子とは降りてから合流しよう。

 私は美佐子の下へと向かった。


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