17: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2016/06/14(火) 21:46:01.04 ID:kuIBCr7H0
 背広を脱ぎながら、Pさんは恥ずかしそうに頬を掻く。 
 私に掛かった魔法が解けて、普通の女性に戻ったあの日の夜。 
 プロデューサーは……ううん、私の王子様は、『ガラスの靴』を持ってやってきた。 
 それまで、好きだとかそういう気持ちを、お互いに口に出したことはなかった。 
 きっと、明確にしちゃいけない、アイマイなものじゃなければいけないと、そう思っていたから。 
 けれど、支える側と、支えられる側として過ごす間に、いつの日からか互いに想いあっていた。 
 ……それがいつからかなんて、はっきりとは分からなかったけれど。 
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