14:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 00:52:52.91 ID:sf9XWsg90
「ねぇ、Pさん」
「はい、なんでしょう?」
「……向こうでも、頑張ってくださいね?」
「ええ、絶対に超一流のプロデューサーになりますよ。何年かかっても、何十年かかっても」
ホントはもうちょっと違うことを言いたかったけど、とっさに思い直して、ありきたりなエールを送る。
アイドル総選挙後に彼から聞かされた、事務所の海外部門新設。大抜擢された若手主任プロデューサーという肩書。
代わりに突き付けられた、いつ戻れるか、そもそも戻れるのかわからない片道切符。
会社を背負って立つ人間として、誰にも負けないプロデュースノウハウを得るため。
彼は、その話を受けることを選んだ。
誰にも−−私にすら言わず、悟らせず、本当に一人だけですべてを決めて。
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