過去ログ - 藤原肇「見つめて、すうっと、ぼけていく」
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7: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/06/15(水) 01:33:33.41 ID:PvEdMtuwo

「周子さんは人の心を読めるんですか?」

「あたしは妖狐だからねー」

じっと目を見つめながら周子さんは妖しく笑います。

ふと、周りを見れば夕陽が落ちかけ、昼と夜が入れ替わる。逢魔ヶ刻。

思わず「誰そ彼?」と周子さんに尋ねそうになってしまいました。

「誰ってあたしは周子。シューコちゃんだよ!」

いつものように周子さんがあははと笑います。

「もうすぐ夜だし冷えちゃうからあたしは帰るよ? 肇ちゃんも、もうお帰りよ」

「そうですね。周子さんもちゃんと寮に帰って来ますよね」

「うんうん。コンビニでお菓子買ってから帰るよ〜」

そうでしたか、それではまた明日と言いながら手を振る周子さんを見送りました。


私も周子さんが設定してくれたカメラをケースに入れ寮に帰ることにします。


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