過去ログ - マチ「ハイティーンガール・エモーション」【ハナヤマタ】
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1:くまみこじゃないです[saga]
2016/06/15(水) 12:39:05.28 ID:znoYZ2kE0
春 出会いと別れ、新たなる旅立ちの季節

私、常盤真智はこの春に高校生となった

……とは言え、私が通うのは由比浜学園高校 中高一貫校の所謂持ち上がり式の進学である

校舎の場所もたいして変わらずクラスの面々も見慣れた顔ばかり

そして私の後ろにはこれまた変わらない顔

タミ「また一緒のクラスになれたね、マチちゃん」

彼女の姿があった

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2:くまみこじゃないです[saga]
2016/06/15(水) 12:40:21.28 ID:znoYZ2kE0
マチ「そうね、まさかまたタミの前の席になるなんて思ってなかったけど」

タミ「えー? でも『と』と『に』って結構近いよ?」

マチ「そうでも無いわよ、『中田』さんとか『西澤』さんとか居たら私たちの間に入るわ」
以下略



3:くまみこじゃないです[saga]
2016/06/15(水) 12:42:26.60 ID:znoYZ2kE0
タミ「マチちゃんはさ、高校生になっても全然変わらないねー」

マチ「高校生になってもって…… 前に会った時からたいして時間経って無いじゃない」

タミ「そうだけど〜…… 『華のJK』だよ? 人生で一度きりだよ?」
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 12:43:23.74 ID:znoYZ2kE0
マチ「お父様も『タミが不良になった』って悲しむわよ」

タミ「そ、そうだね……」

タミ「それじゃあさ、マチちゃんが高校デビューするのはどう?」
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 12:44:51.04 ID:znoYZ2kE0
マチ「そもそも私の髪が明るいのは地毛だし、そして私は怒りっぽい訳じゃないし」

タミ「でもマチちゃんのこと怖いって最初はハナちゃんもなるちゃんも言ってたよ」

マチ「それは…… あの子たちが問題行動起こすからで…… 私だって理由なく怒ったりしないわよ」
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 12:45:28.51 ID:znoYZ2kE0
確かにアイドルのような自分を妄想したこともある

いつも笑顔でステージの上に立って、誰かに幸せを分けてあげられるような、そんなアイドル

でも私は……
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 12:46:33.42 ID:znoYZ2kE0
高校入学から1ヶ月 幸か不幸か私の見立て通り高校生活はこれといって変わったこともなく、滞りなく進行していた

勉強も人間関係も中学生の頃とたいして変わらず、タミの言う『華のJK』からはほど遠いのが私の現状だ

まぁ敢えて変わったことをあげるなら
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 12:47:05.30 ID:znoYZ2kE0
これまでもタミとは生徒会、よさこい部で一緒になる機会は多かったが、タミと二人だけということはそこまで無かった

しかし、最近では学校の行き帰り授業中お昼休み休日の遊び相手に至るまで全てタミと一緒だ

いくらなんでもこれはおかしいんじゃないのかと思うのだが、当のタミは
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 12:49:24.81 ID:znoYZ2kE0
そんな日常が続いたある日の帰り道

タミ「……」

マチ「……」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 12:50:45.85 ID:znoYZ2kE0
タミ「えっとね…… 今日クラスの人からこんなの渡されて」

マチ「これは…… 手紙?」

タミ「うん…… 多分『ラブレター』…… だと思う」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 12:52:17.31 ID:znoYZ2kE0
マチ「でもタミならそういうこともあるだろうなって、むしろ今まで無かったことが不思議なくらい」

タミ「そう……」

マチ「それで、どうするつもりなの?」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 12:54:57.57 ID:znoYZ2kE0
誰? いつ好きになったの? もしかしてもう付き合っているの? 聞きたいことはたくさんあったけどどれも口に出来ず、何とか絞り出した言葉は

マチ「そ、その人は私も知ってる人…… ?」

タミ「うん…… そうだね」
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 12:56:26.96 ID:znoYZ2kE0
その日の夜

マチ「もしもし」

今日のことをどうにも整理出来ず、眠れない私は少し…… いやかなり不本意ではあるが、ある人に電話をかけることにした
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 12:59:03.05 ID:znoYZ2kE0
マチ「はぁ……」

沙里『えっ!? ちょっと何そのため息! そんなに悩んでるの!?』

まぁ『シスコン』という意味では私も他人のことを言えないかもしれないか
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 13:00:26.16 ID:znoYZ2kE0
沙里『もっと詳しく教えてもらってもいいかしら?』

マチ「うん…… 今日タミと一緒に帰る時にタミに『好きな人が居る』って言われて…… その直後にほっぺにキスされたの……」

沙里『えー! ちょっと何それすっごい青春じゃな〜い!』
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 13:03:31.65 ID:znoYZ2kE0
マチ「やっぱり私は女の子同士の恋愛なんておかしいと思うわ」

沙里『そうかしら、日本でだって同性婚は認められ始めているし、マチちゃんが大人になるころはもっと普遍的なものになってるかも』

マチ「その『認められる』って表現自体、同性愛がマイノリティだって証左なんじゃない?」
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 13:06:04.60 ID:znoYZ2kE0
沙里『そっか……』

沙里『マチちゃんはタミちゃんのことを真剣に考えてあげてるのね』

マチ「当たり前じゃない、あの子は親友なんだし」
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 13:08:11.13 ID:znoYZ2kE0
沙里『一つ、言うなら貴女たちはもう友達のままなんて都合いい関係じゃいられないわ』

沙里『マチちゃんの返事一つでこれからの二人の関係は大きく変わると思う』

沙里『…… 大切な人を傷付けて、後悔しないでね』
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 13:09:23.40 ID:znoYZ2kE0
次の日、私はいつもより早く家を出た

向かう場所はタミの家の前、ここで彼女を待つ 昨日の返事をするために

タミ「マチちゃん」
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 13:10:05.98 ID:znoYZ2kE0
タミ「も、もしさ……」

マチ「え?」

タミ「もしマチちゃんが迷惑だったなら…… 昨日のこと忘れていいよ……」
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 13:11:01.41 ID:znoYZ2kE0
ある日の放課後


ハナ「タミさんタミさーん!」

以下略



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