過去ログ - 杏「きらりがハピハピって言わなくなったから」
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110:名無しNIPPER[saga]
2016/06/21(火) 21:55:54.29 ID:UZJ1t5rD0


そのとき、もつれあった足が絡み合うと、杏の体はそのまま宙に投げ出された。


以下略



111:名無しNIPPER[saga]
2016/06/21(火) 21:58:08.23 ID:UZJ1t5rD0


愛も、夢も、そんなのは全部、キラキラってしてるからさ。
誰もが憧れちゃうから、誰もが欲しがってて。
でも、それを手に入れられる人は限られてるんだ。
以下略



112:名無しNIPPER[saga]
2016/06/21(火) 21:59:00.15 ID:UZJ1t5rD0


むくり、と体を起き上がらせる。
じんじんと膝小僧が赤くなっていて。気づいたら、靴紐もほどけてた。
すぐに屈んで、靴紐をもう一度結び直すと、どこか気分は晴れ渡っていた。
以下略



113:名無しNIPPER[saga]
2016/06/21(火) 22:01:19.44 ID:UZJ1t5rD0


「きらりぃぃぃ――ッ!」

杏の叫び声は、やけに大きく響いた。
以下略



114:名無しNIPPER[saga]
2016/06/21(火) 22:03:01.32 ID:UZJ1t5rD0


――もしかして、気になって見に来てくれてたの?

……うん。
以下略



115:名無しNIPPER[saga]
2016/06/21(火) 22:06:24.91 ID:UZJ1t5rD0


それからのことは、よーく覚えてる。
泣いちゃったきらりを励ますために、杏はそりゃあもう奔走したんだよ。
とりあえず美味しいスイーツ店に入って、今日は食べるぞ! やけ食いだー! なんて無茶苦茶言いながら、バカみたいにケーキを頬張ってたらさ、それを見てたきらりもいつしかもの凄い早さでケーキを食べだして、結局二人で何皿食べたかも分かんなくなっちゃって。
以下略



116:名無しNIPPER[saga]
2016/06/21(火) 22:08:36.58 ID:UZJ1t5rD0


帰り道。
なんだか、今日は一日フワフワしてた気分だった杏は、ぼーっと空を眺めてた。
杏はなんにも言わなかったけど、きらりから突然口を開いて、こう告げたんだ。
以下略



117:名無しNIPPER[saga]
2016/06/21(火) 22:09:30.61 ID:UZJ1t5rD0


……そっか。そうだったんだ。
どうやらソイツはきらりが言ってたみたいに思ってたよりも良い奴で、思ったよりもバカだった。
断りもなく、約束をほっぽりだすなんて、男の風上にも置けないけど、だけど、きらりのことをすごく考えてくれていて。
以下略



118:名無しNIPPER[saga]
2016/06/21(火) 22:10:59.54 ID:UZJ1t5rD0


――あれから日は過ぎて。


以下略



119:名無しNIPPER[saga]
2016/06/21(火) 22:11:52.09 ID:UZJ1t5rD0


あの日から。
杏にはまた、ハピハピって言ってくれる友達が出来た。

以下略



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