過去ログ - 佐久間まゆ「運命、感じちゃいました♪」
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9: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/15(水) 20:41:38.86 ID:EtZDPatb0

 お礼を言って、再び階段を上りながらまゆは自分に言い聞かす。
 
 今は……今はこれでいい。
 
 大切なのは、彼と自分が、「赤い糸」で結ばれているかどうかなのだから。
 そして彼から伸びていた糸の先っぽを、自分はちゃんと掴むことができたじゃないか。
 
 左手の小指、その付け根を愛しそうに触りながら、まゆは二人の会話を思い出していた。

 
「アイドル、日菜子、プロデューサー……」


 これだけ分かれば、十分だった。

 二人の顔はしっかりと覚えたのだし、彼らが一体どこの何者かだなんて、調べればすぐに分かるだろう。
 
「うふ、うふふ……うふふふふふふ……」

 自然と、口から笑いが漏れる。彼女の目に触れる世界の全てが輝きに満ち、
 胸の奥から体中に、幸せが溢れ出て来るようだった。


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