過去ログ - 京太郎「俺にイカサマを教えてください!」 哲也「断る」
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53: ◆yNqBRwiEr2[saga]
2016/06/18(土) 20:55:09.80 ID:mCuz5uXx0
突然の事に目を丸くする皆を尻目に、和は続ける。

「イカサマに頼るのは、イカサマがなければ勝てないと認めているような――――」

そんな感情を露わにする和を、久は手を前に出して制すと、片手で器用に手牌を端から倒してみせる。

「まあまあ、熱くならないの。それ、ロンよ」

「あっ……」

「原村さんが振り込むなんて、珍しいね」

何となく和の顔を見る事が出来ず、京太郎は俯きがちに手牌を崩した。





「玄人といえば、今長野に坊や哲が遠征に来とるらしいぞ」

南四局。
思い出したようなまこの言葉に、京太郎の体がピクリと動く。

いくら高校の部活動とはいえ、彼女達は真剣そのもので、基本的に雑談をしながら打つ事は少ない。
しかし先の京太郎の質問から、この半荘はどうやらそのような流れとなったようだ。

「えっ、阿佐田哲也が? 本当!?」

「直接見たわけじゃないがの。Roof-topの客が話しとった」

「えっと……誰ですか?」

身を乗り出さんばかりの勢いで食いついた久に、咲がきょとんとした顔で訪ねる。
久はわざとらしくコホンと咳払いをすると、咲の方を向き、人差し指を立ててみせた。

「阿佐田哲也、通称『坊や哲』。新宿……ううん、おそらく東京で最強の玄人よ」


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