過去ログ - 京太郎「俺にイカサマを教えてください!」 哲也「断る」
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55: ◆yNqBRwiEr2[saga]
2016/06/18(土) 21:01:11.64 ID:mCuz5uXx0
「坊やって、子供なんですか?」

不思議そうに首を傾げる咲の言葉に、京太郎は我に返った。

「ああ、違う違う。年齢は多分30から40くらいじゃないかしら」

今一つイメージが掴めていないのだろう。
頭に「?」マークの浮かんでいる咲を見て、久は笑いを堪えるように口元に手を当てる。

「玄人になったのがまだ若い頃だったみたいだから、その時の呼び名がそのまま通り名になっちゃったのね」

「随分詳しいんですね」

先程の振り込みからずっとむすっとしたままの和が、冷ややかな視線を向ける。
それでも久は動じる様子もなく、卓下から一冊の文庫本を取り出すと、和の前に掲げてみせる。

「ええ。だって私、ファンだもの」

本のタイトルは「麻雀放浪記」。そして、著者名は――――

「え? え? 作者・阿佐田哲也って……」

「阿佐田哲也は小説家でもあるの。といっても、小説を出すようになったのはここ1、2年だけどね」

困惑する咲に、久はまるで自分の事のように得意気に答える。


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