過去ログ - 京太郎「俺にイカサマを教えてください!」 哲也「断る」
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61: ◆yNqBRwiEr2[saga]
2016/06/18(土) 21:18:12.60 ID:mCuz5uXx0
(何、だよ……これ……)

しばらくの間、京太郎は卓上から目を離す事が出来なかった。

終わってみれば、責任払いによって結局京太郎がラス。
だが、そんな事がショックだったのではない。

(嶺上牌の三索なんて、まったく関係なかったんじゃねえか……)

三索を引いて、さらにカンが出来るわけじゃない。
さらに六索も六筒も京太郎の手の中にあったのだ。
つまり、本来ならば咲には嶺上牌で和了る事は不可能だったという事になる。

(でも……もし嶺上開花がなければ、咲の手は満貫止まり。逆転はなかった……)



急激に襲ってきた吐き気に口を押さえながら、京太郎は何とか思考を巡らせる。

これらは全て、咲の計算通りだったのか?
だとすれば、咲は相手の手牌が全て分かるのだろうか?
いや、それはあり得ない。
もしそうならば県予選ももっと楽に勝っていただろうし、普段の麻雀からもそのような素振りは見えない。

では、これは何だ?
ただの偶然で片付けられるものなのか?



(牌に愛されてるって、こういう事なのか……? それとも、俺が……)



確かに、ただの偶然と言えばただの偶然かもしれない。
しかし京太郎は、ここまでとは言わなくても、これに近い局面を何度も経験している。

少なくとも、彼の心が折れるには十分なだけの回数を。


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