過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―4―
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◆P2J2qxwRPm2A
[saga]
2016/11/04(金) 21:17:40.24 ID:1iU6G1150
◇◆◇◆◇
―暗夜王国・市街地【おしゃれなカフェテラス】
ラズワルド「はぁ、今日もだめかぁ。おかしいなぁ、さわやかに話しかけてるはずなんだけど……」
ラズワルド「でも、こんなことで諦める僕じゃないよ。気を取り直して――。ねぇねぇ、そこの髪の長いきれいな人、僕とお茶でもどうかな?」
???「え? あ、ラズワルド……」
ラズワルド「あれ、どうして僕の名前知って、これはもう運命……って、あれ?」
???「……」
ラズワルド「もしかしてエリーゼ様? どうしたんですか、その格好」
エリーゼ「え、えっとその……」
ラズワルド「髪下したんですね。全然印象違うから、後ろ姿じゃ分かりませんでしたよ」
エリーゼ「……」
ラズワルド「? どうしたんですか?」
エリーゼ「ねぇ、この格好大人っぽい……かな?」
ラズワルド「そうですね、大人っぽいと言われると……」
エリーゼ「……やっぱり、大人っぽくないよね」
ラズワルド「すみません」
エリーゼ「ううん、いいの。誤魔化さないでくれてありがと」
ラズワルド「でも、どうして髪を下したんです?」
エリーゼ「この前、ラズワルド言ってくれたよね。見た目から変えてみたらどうかって……」
ラズワルド「はい」
エリーゼ「あたし、いっぱい服は持ってるんだ。大人っぽくて綺麗な服もあるの。でも、それを着てもみんな可愛いとしか言ってくれなくて……」
エリーゼ「……もう、これくらいしかできなくて……。ごめんね、あたしラズワルドのアドバイス、活かせなかった……」
ラズワルド「……そんなことないですよ」
エリーゼ「ラズワルド?」
ラズワルド「他のみんなはどうかわかりませんけど、僕は髪下したエリーゼ様のこと、きれいだって思いましたから」
エリーゼ「……お世辞は――」
ラズワルド「お世辞なんかじゃありません。それに、エリーゼ様が頑張って考えたことがちゃんと僕には伝わってます」
エリーゼ「ほんと?」
ラズワルド「……はい。それに可愛いエリーゼ様もきれいなエリーゼ様も知ってるのは僕だけなら、それはそれでなんだか特別な感じがしますし、それにエリーゼ様はエリーゼ様です。何か困ったりしたら聞いてください、力になりますから」
エリーゼ「ありがと、ラズワルド」
ラズワルド「はい、で、その、どうですか?」
エリーゼ「?」
ラズワルド「僕、一応エリーゼ様のことをお茶に誘ったわけなんですけど……」
エリーゼ「……ラズワルド、今日もダメだったの?」
ラズワルド「ははは……」
エリーゼ「……ふふっ、いいよ」
ラズワルド「ですよね。それとこれとは話がちがい――え、いいんですか!?」
エリーゼ「うん、あたしもラズワルドがいっぱい頑張ってること知ってるもん。ラズワルドに認めてもらったから、今度はあたしが認めてあげる番だから!」
ラズワルド「あはは、ありがとう、エリーゼ様。それじゃ、空いてる席に行こう?」
エリーゼ「うん!」
【ラズワルドとエリーゼの支援がAになりました】
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