過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―4―
1- 20
947: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/12/19(月) 22:49:47.24 ID:bywkiV+U0
タクミ「馬鹿だよ、あんたは。一歩間違えたら、死んでいたじゃないか。戦いに勝ったのに、その相手を助けるために命を掛けるなんて。僕が後々あんたを殺すことだってあり得るっていうのに……」

カムイ「そうですね、それもあるかもしれません。でも私の理由は変わりません、私はあなたに生きていてほしいんです。タクミさんに……」

タクミ「……だから、なんでそう……うぐっ……」

カムイ「腕を貸してください。私の首に回して、はい……。これでしばらくは大丈夫ですよ。足場がある場所で止まって助かりました」

 ドクンドクン

カムイ「タクミさんの心臓の音、とても心地良いです」

タクミ「なにをいってんだよ、こんな時に」

カムイ「こんなときだからですよ……。今は私に任せてください、もうすぐ助けが来てくれますから、少しだけおねえちゃんでいさせてください……」

タクミ「……そんなのごめんだよ……。でも、今だけは……あんたに任せるからね……」

カムイ「はい……」

タクミ「……」

タクミ(……温かい……なんでこんなに温かいんだよ……)

タクミ(くそ……くそ……)

 ギュッ

(僕の負けだ……。姉さん……)

 第二十一章 おわり


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1060.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice