過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―4―
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961: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/12/24(土) 12:36:29.76 ID:S6YpyFGu0
 そうしてピエリはてくてくと先を歩み始める。ルーナが付いてきてくれると確信して後ろを振り返ることもなく。そこには幼い思考特有の信頼があった。きちんと見てくれているという無邪気な思考、それをルーナは裏切れなかった。着替える事無くピエリの後を追いかけて、横に並ぶとピエリは嬉しそうに肩を寄せた。
 二人で歩く街路はどこか寒々しいけど、多くの家々に灯る明かりが照らしてくれているから視覚的には暖かかった。
その暖かさと比例するように隣にあるこの世界の繋がりが近くにあればあるほど、不安がルーナを包み込んでいく。考えなければいいことを考えてしまったと後悔しても、そう簡単に拭えない、それを拭うようにピエリの肩に肩を摺り寄せた。

「はぁ、息が真っ白なの。はぁ〜はぁ〜、えへへ、見てなの。ピエリの息、モコモコ雲みたいで面白いの」
「そうね……」

 素っ気ない返事をしてルーナは思考の渦に落ちていく。
 手に握った小さな箱の中にはあと少しで完成するプレゼントが入っている。今日には完成させる予定だっただけに何とも言えない気持ちになっていた。
 気分が浮かない、あれほどやる気になっていたのに、完成させたいという気がなくなっていく。こういう風に何か物事に参加していると……この世界とのつながりを強く感じてしまう。それがいつか来る終わりの到来に震えているのだと、ルーナは百も承知だった。


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