過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―4―
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963: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/12/24(土) 12:39:30.05 ID:S6YpyFGu0
 ルーナは知っているから、親は誰しも子供に死んでもらいたくなどないのだと。少なくとも、ピエリはその中に入っているのだと。一緒にお出かけして服を買って、綺麗になる方法を色々と考えて、そして気づけばルーナとピエリの距離はこれほどに近くなっていた。
 だから、その上目遣いの視線も含めてピエリに負けてしまったのかもしれない。ルーナの足は止まってしまった。

「……ねぇ、ピエリ」

 少しだけ息を吸い込んだ。吸い込んで、その言葉を口にする。遅くても早くても、それはいつかやってくるのなら、先に伝えておこうと思った。だって、こうしてピエリが腕を組んでくれているのだから、ルーナを逃がさないように腕はがっちりと抑えられている。
 多分、今ここで消えてなくなるなんて意地悪はしないと思う。なにせ今日はピエリの誕生日、その当日に消えるというのは出来すぎている。そう思うと今が一番いい機会だと、心の蓋が開いた気がした。

「あたしがいつか……どこか遠いところに行っちゃうって言ったら、どうする?」

 出てきた声はどこか震えていた。寒さの所為じゃなかった、暗い世界を彩る民家の明かりも、今はどこか寂し気で、それを聞いたピエリの顔からは笑顔が確かに消えた。


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