過去ログ - 奏 「赤ちゃんはコウノトリが運んでくるんでしょ?」
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101: ◆4C4xQZIWw7k3[saga]
2016/07/07(木) 13:36:19.77 ID:JzAJgkPCo
つい常日頃から唇に出さぬよう閉じていた言葉が漏れてしまった。

先程まで潤んでいたはずの奏の双眸が、雷撃呪文連打直前の天才魔物使いじみたでろでろとした闇を纏っている。

取り繕うため、プロデューサーは奏を抱き返し、全力で目を逸らす。

「すまなかった。 自分は、ずっと甘えていたのだな……。 言葉を発さずとも口元力ませる関係。 聞こえはいいが、奏達に気付かせるばかりで、自分の努力が足りなかった」

「そうよ……ずっとあなたの声、聞きたかったんだから……。 だけど、もう、いいのよね?」

「あぁ。 随分……待たせた。 自分はもう、武士ではない。 いや、これが駄目なのか。 ははは……。 そうだなぁ……」

「なにを悩んでるのよ。 今までどおり、武士兼プロデューサーでいいじゃない」

「確かに。 だが」

「だが?」


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