過去ログ - 奏 「赤ちゃんはコウノトリが運んでくるんでしょ?」
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50: ◆4C4xQZIWw7k3[saga]
2016/06/21(火) 22:50:23.77 ID:zUejnYU4o
「……下の口……飛ぶ……この二つがキーなのかもしれないわね」

「………」

……もしや。 下の口、そして飛ぶとは何かの比喩なのではないか?

「……はっ! ありえるわ! 赤ちゃんを授かるんだもの! コウノトリさんに戴くだけじゃなく、恩返しのような、何かをする必要があるのかも……! そうよ! 閃いたわ!」

唐突に胸ポケットから小型の虫眼鏡を取りだし、さらには可変式の玩具パイプをくわえる。
名探偵速水奏の再登場である。

助手も前回同様乗り気である。

「………」

「ええ、『下の口』、『飛ばす』。とは、恐らく貢ぎ物の隠語ね。『下の口』とは、しりこ玉のような意味。 つまり、生け贄を求めているのね。『飛ばす』も似た意味ね。恐らく、過去には首をはねるほどの強烈さがあったんだわ」

コウノトリが名探偵の手によって血みどろの邪悪の化身へと仕立てられていく。

並行世界でも覗くつもりなのか、奏は虫眼鏡で虚空を凝視し、続ける。



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