過去ログ - 奏 「赤ちゃんはコウノトリが運んでくるんでしょ?」
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58: ◆4C4xQZIWw7k3[saga]
2016/07/01(金) 21:50:29.31 ID:ztaZg0YLo
精神と肉体、その両方に。

何者にも侵されぬ鋼の肉体と、傷つけられぬよう鋼の奥にしまいこんだガラスの精神。

その結果、彼は人前で極力声を出さぬ現在の武人となった。

そんな彼だからこそ、出会った瞬間に彼のすべてを受け入れてくれた速水奏に対しては、ある意味崇拝に似た愛情を抱いているのである。


その彼は、今。
凄まじき責め苦に心をすり減らしていた。


「ひ、一思いにやってちょうだい……!」

「………」

武士の手に摘ままれたるは、あずき。
滑らかな光沢を帯びる楕円は、最高品質である。

無類の小豆好きゆえ、彼の家にあったこれは、本来はぜんざい用だ。

だが今、小豆は本来の役目からは程遠い役割を担っていた。


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