過去ログ - 森久保「私と幸子さんが少しの間活動休止した話ですけど……」
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16: ◆9JifO/c2B6[sage saga]
2016/06/18(土) 22:19:31.28 ID:vFsdcJj/0


「あぁ、そうだ。病院から幸子のお見舞いはもう許可出たって。これ部屋番号な」


 小さな紙をプロデューサーが差し出す。小さく会釈しながら私はそれを受け取る。


「……プロデューサーはもうお見舞いに行ったんですか?」

「いや、まだだ。今日は仕事が多くて、面会できる時間に間に合いそうにないんだ。病院はここから近いし、できたら乃々に行って欲しいんだが……」


 引き籠り状態の私によくそんなことを頼むなぁ、と思ったがよくよく思えば、これはプロデューサーさんの気遣いなのかもしれない。プロデューサーよりも私のほうが幸子さんと話をする相手に適していて、かつ二人で乗り越えてほしいとか、そんな感じの。


「……まぁ、いけたら行きますけど……期待しないでください」

「おう。それじゃ時間もやばいし、じゃあな!」

「はい」



 走っていくプロデューサーに小さく手を振る。それに応えてプロデューサーは大きく手を振った。



 プロデューサーが見えなくなったら家の中に入り玄関を閉めた。その後、少しの間家の中を低徊してからプロデューサーに渡された小さな紙に目を落とす。『三階本館東病棟個人部屋B312号病室』と書いてある。病院はすぐそこ、徒歩五分程度の近場だ。




「……まぁ、行くだけなら」


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