過去ログ - 【ファイズ】夢と希望の守り人【ウィザード】 -SS速報VIP

過去ログ - 【ファイズ】夢と希望の守り人【ウィザード】

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1: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/06/18(土) 22:43:47.42 ID:Cg/MH9jg0
※注意

・仮面ライダー555×仮面ライダーウィザードのクロスオーバーSSです。

・地の文多め、オリキャラ登場、独自解釈あり

・最後まで書き溜めあり

○当SSは各作品との関連はありますが、細部に違いのあるパラレルワールドです。
○前作と世界観を共有していますが、当SSは前作を読んでいなくても大丈夫な構成になっています。

前作→【ゴースト】邂逅！メダルと目玉と二人の手【オーズ】
ex14.vip2ch.com

以上をご了承の上でお付き合いいただければ幸いです。

SSWiki : ss.vip2ch.com

2: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/06/18(土) 22:45:31.63 ID:Cg/MH9jg0

黒いジャケットを羽織った男が一人、数人の若者に取り囲まれていた。

「ねえおっさん。俺たち今さ、遊ぶためのお金が欲しーんだけど」
「ちょーっと貸してくんない？ちょっとだけだからさ」

以下略

3: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/06/18(土) 22:51:12.15 ID:Cg/MH9jg0
「はぁ？何で何処の誰とも知らねえお前らみてえなガキに、俺の金を渡さなきゃなんねえんだよ」
　
しかし口から飛び出したのは、どう聞いても喧嘩を売っているとしか取れない言葉だった。

「んー？いいじゃんおっさん。未来ある若者のためにってことで」

以下略

4: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/06/18(土) 22:56:16.96 ID:Cg/MH9jg0

路地裏に、一人分の悲鳴が響き渡る。

「あっ……ぎゃああああああ！いてえ！いてえよぉ！」
　

以下略

5: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/06/18(土) 23:02:10.96 ID:Cg/MH9jg0
路地裏に響く拳打の音は、最初こそ活発だったものの、やがて数分もしないうちに収まった。

「ひっ……！な、何だコイツ……！」
「分かったかガキ共。迂闊に大人に手ぇ出そうとするとな、こうなるかもしんねえぞ。一つ社会勉強になったな」
　

以下略

6: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/06/18(土) 23:07:15.88 ID:Cg/MH9jg0
「ばっ、ばばば、バケモノ……！バケモノだぁぁぁっ」
　
男に対して完全に震えあがっていた若者は、男が彼の財布をブン投げた方向へ走って逃げて行った。

男に対して一番効く言葉を残して。

以下略

7: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/06/18(土) 23:12:25.87 ID:Cg/MH9jg0

男の名は、乾巧。かつて人間を守るために戦い、その果てに大切な仲間を失った男。

しかし彼は、一番大切なものを失っていなかった。それは、彼の命。

以下略

8: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/06/18(土) 23:37:44.04 ID:Cg/MH9jg0

Part1

以下略

9: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/06/19(日) 00:00:08.33 ID:jMZwmSx/0

「……あ゛ー、気分わりぃ……」
　
そこで太陽の光を浴びて、巧の目が覚めた。

以下略

10:名無しNIPPER[sage]
2016/06/19(日) 00:13:32.81 ID:mYzggN8Xo
おぉ、前回もおもしろかったし今回も期待だな

11:名無しNIPPER[sage]
2016/06/19(日) 00:26:57.59 ID:pF9zEFizO
来たか！（ｶﾞﾀｯ

12: ◆drMEK0.1tTu1[sage]
2016/06/19(日) 00:43:07.12 ID:rY65tXebO
やったぜ！

13:名無しNIPPER[sage]
2016/06/19(日) 13:37:06.14 ID:LN6CFAxe0
期待するぜ！
ウィザードとキバのもあったけど、途中で途切れて終わっちゃってた・・・残念

14: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/06/19(日) 20:22:39.09 ID:jMZwmSx/0

昼頃。どこか適当なところで昼食にしようと思い、巧は繁華街に足を踏み入れた。
　
チェーン店から個人経営、和・洋・中なんでもある繁華街の中を、あれこれと様子見しながら歩き回る巧。それは割と楽しい時間だった。
　

以下略

15: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/06/19(日) 20:30:35.50 ID:jMZwmSx/0
前後をしっかりと挟まれながら、細い路地を歩く。どこかへ連れて行こうというのは分かった。
そこには恐らく仲間が待ち構えているのだろう。
　
どこをどう通るのかも良く分からない道を数分に渡って歩き続けた巧が連れてこられたのは、周辺を建物に囲まれた四角形の空き地。
周辺の建物の建築を行った際に出来たデッドスペースだろう。そこには予想通り5人の男と、明らかに路地裏には不釣り合いな、制服を着た少女がいた。

以下略

16: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/06/19(日) 20:35:04.62 ID:jMZwmSx/0
「3人減ったな。そいつらが今どうしてっか聞かせてくれよ」
「はっ、同じ病院で会わせてやらぁ！！」
　
早速、短気な一人が鉄パイプを振り上げた。それをきっかけにして路地裏には怒号が渦巻き、巧の感覚は鋭敏化していく。
喧騒の中で、自分が拳を握りしめる音すら聞こえるほどに。

以下略

17: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/06/19(日) 20:43:33.34 ID:jMZwmSx/0
「オルフェノク……じゃない？」
　
オルフェノクの体色は基本的に灰色。黒っぽい白っぽいの差はあれどそこは変わらない。故に、目の前の怪物はオルフェノクではない。
　
しかしそれが今分かったところで、何の役に立つと言うのか。

以下略

18:名無しNIPPER[sage]
2016/06/19(日) 20:47:13.61 ID:9UsNIDMSO
たっくんがゲートとかとんでもないファントム生み出しそう

19: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/06/19(日) 20:49:01.39 ID:jMZwmSx/0
決定は瞬時に下された。

「はぁっ！」
「ギッ！？」
　

以下略

20:名無しNIPPER[sage]
2016/06/19(日) 20:52:16.64 ID:XdegUM06O
バジンたんなら持ってきた上にガトリング掃射とかしてくれそうだけど

21: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/06/19(日) 20:55:18.00 ID:jMZwmSx/0
「そうだ、よく抗え。そうした愚か者が死ぬとき、残された者の絶望はより深くなる」
「うるせえっ」
　
絶対に巧の過去を見透かした言葉ではない。なのにその言葉は、巧が奥底に抱えた苦しみを激しく揺らした。
　

以下略

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