過去ログ - 【ファイズ】夢と希望の守り人【ウィザード】 -SS速報VIP

過去ログ - 【ファイズ】夢と希望の守り人【ウィザード】

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185: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/07/01(金) 23:25:17.42 ID:/CfB+K2S0

「……侑希のヤツ、何かすっごい嬉しそうだけど、どうかしたの？」
「憧れの人と電話してんだよ」
「えっ、マジ？」
「んなことで嘘ついたって得することねえだろ。本当だ」

以下略

186: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/07/01(金) 23:30:16.45 ID:/CfB+K2S0

『げっ、そろそろ休憩時間終わりだ。もうちょっと話してたかったけど行かなきゃ。
ゴメンね、途中で切り上げちゃって』

「いえいえ！あの、私のことはお構いなく！むしろお時間を割いていただいて、本当にありがとうございました！」

以下略

187: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/07/01(金) 23:35:21.59 ID:/CfB+K2S0
「……はっ、あっ、すみません。あの、えっと」
「まずそれを返せ」
　
ポケットに突っ込んでいた手を差し出す。
そこでようやく自分がいつまでもファイズフォンを所持していたことに気が付いた侑希は、申し訳なさそうにしながらそれを巧に返却した。

以下略

188: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/07/01(金) 23:40:14.17 ID:/CfB+K2S0

親と別れ、家出して過ごした今日までの五日間。

命を狙われ、世界の裏側の真実を知り、人外の力を持つ者たちと出会い、恐れ、苦しみ、語り合い、守られ、激励された。

以下略

189: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/07/01(金) 23:45:12.83 ID:/CfB+K2S0

再び門に手を掛けようとした侑希は、その手が触れる直前に何かを逡巡すると、その手を引っ込め巧と晴人にもう一度向き合った。

「すみません、忘れるところでした」
「ん？どうかした？」

以下略

190: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/07/01(金) 23:50:32.42 ID:/CfB+K2S0

「巧さん、晴人さんっ。私を守ってくれて、本当にありがとうございました！」
　
腰を折って、深々と頭を下げた。
　

以下略

191: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/07/01(金) 23:55:34.08 ID:/CfB+K2S0

「私、巧さんがあんなになってまで守ってくれたことに、何もお礼が出来ませんでした。だから……」

「あーあー、もういい。さっきの一回で十分だ。つーか別に礼もいらねえ、俺が見たいのはもっと別のもんだ」

以下略

192: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/07/02(土) 00:00:03.37 ID:Y1zNWIyl0

　
閉ざされていた門を開け、少女は一歩を踏み出した。

以下略

193: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/07/02(土) 00:10:27.03 ID:Y1zNWIyl0

すっかり暖かくなった4月の中旬のある日。

以下略

194: ◆7ALWpexvKs[saga]
2016/07/02(土) 00:15:12.64 ID:Y1zNWIyl0

その日、大天空寺の境内で木刀の素振りをしていたタケルの元に飛び込んできたのは、その身体を心胆寒からしめるような一報だった。

　

以下略

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