過去ログ - 【モバマスSS】時には、プリンの話を
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4: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/19(日) 01:44:45.24 ID:wjFhQvEZ0

「うぅ……もう、お家帰りたいぃ……」

 思わず弱気な呟きが漏れるが、その願いが到底認められないであろうことは、彼女自身が知っていた。
 
 しかしながら罪を犯して堕天の身になったとはいえ、その償いのためにどうしてこんな怖い目に合わねばならぬのか。
 
 人々を苦しめる邪悪な者たちを退治するという名目で、
 毎度のように精神防壁までかけられてから大嫌いな禍々しい混沌の中に放り込まれる、自分の身にもなってみろというのだ。


===

 心の中で神々に対する不平不満を呟きながら廊下を進み、古めかしい扉を抜けた先にあったのは、巨大なダンスホールであった。
 
 踊りを踊る人々の姿を模した立像が不気味に立ならぶホールの奥には、
 楽団が演奏に使う舞台と、その上に置かれた場違いな玉座。
 
 気味悪がりながらも物言わぬ立像の群れを抜け、玉座に近づいた銀蝕の乙女が口を開く。


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