32: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:34:09.15 ID:9fy5FiS10
「咲ちゃん、だいじょうぶ?」
「ぅえっ! な、なにが!」
「いや……顔真っ赤にして頭を振って、いかれたんじゃないかと思ったじぇ?」
「ぅ……」
恥ずかしい。
はぁぁ……ていうか、なんでこんな緊急事態に優希ちゃんとこんな話をしているのか。
「私の事情なんて、気にしないでいいよ……! 優希ちゃんの、好きにして?」
「ま、そうするつもりだけど……咲ちゃんのことも気になったから……」
「いいよいいよ、洞窟の中で言ってたのもそうだけど、私の存在に気を遣わなくたって……優希ちゃん、優しすぎるから……」
「どうだか!」
優希ちゃんは、立ち上がった。
怪我してるのに、痛い筈なのに、全然平気そうな雰囲気で。
私の目の前に、手が差し出された。グーに握られた、優希ちゃんの小さな手。
「どういう結果になろうと、恨みっこなしってことで!」
八重歯が光った気がした。
優希ちゃんは、もう、自分のすべき事を見つけたようだった。
それなら安心かな。
……でも。
「それは約束できないかな?」
「ええっ!」
「京ちゃん盗られたら、私も正気じゃいられないからね」
「う……咲ちゃん、怒るとメチャクチャこわいから、それはちょっと……さっきもキャラ変わりすぎてたし……」
「お、思い出させないでよぉ……悪かったって思ってるよ……」
「でも私は、本音言ってくれて、嬉しかったじぇ」
「そう、かな」
「うん! はやくみんなに謝らなくちゃ!」
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