過去ログ - 【Elona】グウェン「どうしてそんなことするの・・?」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/06/21(火) 23:10:21.92 ID:Z51fYPQY0
グウェン「はい」スッ
ギルバート「むっ?・・おぉ、また作ってくれたのか、ハハ、ありがとう」
気づけばそばに来ていたグウェンから花の冠を手渡された
ギルバート「ふむ、それにしてもよくできているなこれは」
グウェン「この花の冠はお母さんが編み方をおしえてくれたの」
ギルバート「ほぉ、たいしたものだ!」
まだぎこちなくはあるが、グウェンがニコッと笑顔を浮かべる
多少は心を許してくれているのだろうと思い、ギルバートは質問を投げかけてみることにした
ギルバート「グウェン、少し質問してもいいだろうか?」
グウェン「?」
ギルバート「・・どうして冒険者についていく?むやみやたらとちょっかいをかけ続けていれば今日のように危険な目にも会うだろう?」
草原を吹き抜ける風が少し勢いをましてきたようだ
困ったような顔をしてしばらく考えていたグウェンは、つぶやくように
「わかんない・・・」
とだけ言った
ギルバート「分からない・・か」
なにかに操られてでもいるのだろうか?自身の意思で何度も危険に近寄っていくなど・・・
ギルバート「君は・・怖くないのか?」
グウェン「?」
ギルバート「その、だな・・以前にも今日の様な怖い目には遭わなかったか?冒険者についていって」
グウェン「昔・・・?」
ギルバート「そうだ、昔怖いことはなかったか?」
グウェン「・・・思い、だせない」
ギルバート「・・思い出せない?」
グウェン「昔のことはすぐぼんやりしちゃうの・・昨日のことも・・」
ギルバート「なんと・・・」
グウェン「・・・」
記憶障害を起こした者は前線で何人も見てきたが、毎日のように記憶が薄れるなどという事例は聞いたことがなかった
エーテル病で『痴呆』状態にでもなっているのだろうか。いや、しかしあれは魔法のような複雑な技術体系に関する能力が下がるといったものであり、これほど重度になる例など・・・
もしや変異なのだろうか・・・
いずれにしろ、ここヨウィンの村にいては解決できない問題だろう
しかし、ギルバートは現在この村を離れるわけにはいかない・・・
黙りこくってしまったギルバートを不安そうに見つめるグウェンの視線に気づき、ギルバートは我にかえる
ギルバート「ワハハハ!すまんすまん・・少し考えごとをな。・・そうだ、食事がまだじゃないか!なんてことだ私のこんがり肉が冷えてしまう!」
大慌てで自らの荷物を漁りはじめたギルバート
その様子に目を丸くしたのち、ホッとしたように笑うグウェンの手に彼女の顔ほどもあるこんがり肉が手渡され、遅めのランチが始まったのだった
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