過去ログ - 佐藤心「はぁとが止まらない」 -SS速報VIP

過去ログ - 佐藤心「はぁとが止まらない」

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19:名無しNIPPER[saga]
2016/06/20(月) 13:29:54.19 ID:CY23nKJP0
　はぁとは海を満喫した。
　
　海の家特有のもさもさっとした焼きそばを二人で食べ、
　プロデューサーが持ってきたボールでバレーのようなこともした。
　

以下略

20:名無しNIPPER[saga]
2016/06/20(月) 13:30:53.88 ID:CY23nKJP0
「この時間だと、少し予定より帰りは遅れそうですね」

　今朝より少し赤くなったプロデューサーが言った。
　青かった空もだんだん赤を帯び始めていた。　

以下略

21:名無しNIPPER[saga]
2016/06/20(月) 13:31:29.38 ID:CY23nKJP0
「はぁとさん？　どうかしました？」
「べつにー　何もないよ」
　
　はぁとの期待を余所に、白い背中は前を歩いていった。

以下略

22:名無しNIPPER[saga]
2016/06/20(月) 13:32:13.15 ID:CY23nKJP0
「許してね恋心よ、甘い夢は波にさらわれたの」

　帰りの車の中は行きの車より会話は少なかった。

　はしゃぎすぎたせいか、はぁとは少し疲れていたし、プロデューサーにも疲れが見えていた。

以下略

23:名無しNIPPER[saga]
2016/06/20(月) 13:33:01.99 ID:CY23nKJP0
「夏！恋人たちを大胆に」
　
　車は高速の渋滞に捕まっていた。
　空もすっかり黒くなっていた。

以下略

24:名無しNIPPER[saga]
2016/06/20(月) 13:33:45.58 ID:CY23nKJP0
ひゅ～～どんっ

　突然、音が響いた。

ショーを中断し、窓の外を見ると、

以下略

25:名無しNIPPER[saga]
2016/06/20(月) 13:34:20.18 ID:CY23nKJP0
　ひゅ～っと音を立て、夜空に咲き、消えていく。
　
　まるで人のようだと、はぁとには思えた。
　公園でのことが頭に浮かんだ。
　そして、はぁとは運転席の方を見た。

以下略

26:名無しNIPPER[saga]
2016/06/20(月) 13:36:09.06 ID:CY23nKJP0
　ひゅ～～どんっ、どんっ、どんっ、
　
　まさにラストスパートといわんばかりの大量の花が咲いた後、
　車たちは元の色に戻り、渋滞の波の中を泳ぎ始めた。　
　

以下略

27:名無しNIPPER[saga]
2016/06/20(月) 13:36:58.91 ID:CY23nKJP0
　どくん、どくん

　と音が聞こえてきた。

　はぁとが鳴っている。

以下略

28:名無しNIPPER[saga]
2016/06/20(月) 13:37:47.32 ID:CY23nKJP0
　どくん、どくん

　はぁとが止まらない。

　それは音を立て、輝きながら一直線に上がり、そして咲いた。

以下略

29:名無しNIPPER[sage]
2016/06/20(月) 13:42:27.87 ID:ksk+S38tO
ひゅー

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