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過去ログ - 音葉「Ｖｏｃｅ」

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117: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2016/06/23(木) 20:00:00.20 ID:4pD1K6CUo

　何者にも縛られない、私自身の音。私自身の色。
　それを意識したことは、今までなかったような気がします。だから。

音葉「……Ｐさん」

Ｐ「うん」

音葉「……わたし……自分の色が……わからない」

Ｐ「それは仕方ないさ。だって」

Ｐ「音葉の周りには、音葉のお父さんやお母さんの奏でる、素敵な音にあふれていたわけだし」

　それは奇しくも、私の求めている音だったような気がします。
　でも、私は、父や母ではない。そんな当たり前のことを、Ｐさんが気づかせてくれました。
　私は、私のままでいいのだ、と。

　それは、途方もない旅です。私自身を探す、長い旅。
　不安で仕方がありません。

Ｐ「なあ、音葉」

Ｐ「探そうか、一緒に」

音葉「……え？」

　風が、ほほをすり抜けていきました。

Ｐ「音葉自身の音を」

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